昨年9月の資金到達から約4カ月。再び、Anyflowから資金調達のニュースが入ってきた。2020年1月8日、同社はグローバル・ブレイン、グロービス・キャピタル・パートナーズをリード投資家とし、総額2.2億円の資金調達を実施したことを明かした。前回の資金調達も合わせて、Anyflowの累計調達額は2.6億円となった。
今回、調達した資金をもとに同社はプロダクトの開発、エンジニア採用を強化。将来的には、国内・海外SaaSを統合・管理するプラットフォームの役割を担っていく予定だという。
エンジニアしかできなかったことを民主化する
「生産性を向上させるためのSaaS導入をしたつもりが、システムが分断しており、手動による二重入力や開発コストを割かないといけない、そんな声をよく耳にします。Anyflowは今まで時間がかかっていたこと、エンジニアがいないとできなかったことを民主化し、労働生産性貢献に寄与できると確信を持っています」
こう語るのはAnyflow代表取締役CEOの坂本蓮だ。
Anyflowはエンジニアではなく、ビジネス部門主導でSaaSを連携できるサービス。プログラミングの知識は不要で、利用したいサービスを順番に読み込み、必要な情報を入力してフローを作成するだけで連携が完了する。
例えば、入社オンボーディングの手続きをすべて自動化したいと思った場合、SmartHRの入力をトリガーにして、入社時に招待したいサービスをクリックして設定し、情報を入力すると、新たに入社する人は、SmartHRに一度だけ情報を入力すれば、自動的にAnyflowが裏で可動。今まで面倒だったサービスの招待・手続きが、すべて自動化される。
また、この領域においてはRPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)の選択肢もあるが、RPAは公式のAPIを活用しているわけではないため、アプリケーションに変更があった場合、ワークフローが止まってしまう。
一方、Anyflowは公式に用意されているAPIを活用しているため、アプリケーションの変更があってもワークフローが止まることはないという。そのほか、英語でしか対応していない海外サービスと異なり、国産のiPaaSであるため日本語UI、日本語サポート、そして国内のサービスに広く対応しているのも大きな特徴となっている。