ビジネス

2019.12.19 08:00

マスよりも「次なる一人」 アシックスが地道な発信にこだわる理由 

アシックスジャパン取締役マーケティング統括部長 兼 マーケティングプランニング部長の甲田知子


──話を聞いているなかで、アシックスと甲田さん個人の目指すものが、とても近しいように思いました。
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私とアシックスは「心の底から運動が好き」という核で繋がっていると感じています。この想いはかなりシンプルで、言葉で飾る必要がありません。

これは私個人の考えですが、やりたい仕事を選択できる時代になりつつあるからこそ、「自分が本当に好きなこと」と「仕事」が、最終的に一致することは大切だと思っています。そうすれば、常に自分を気持ちの良い状態にしてあげることができるのではないでしょうか。

──オンオフがないというのも、きっと、そういうところにあるのでしょうね。
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そうかもしれないです。ですから、日々の仕事は本当に大変だけれど、やりがいや楽しみを日々噛みしめることができる。勤労をライフワークのひとつとして捉えられていることが本当に幸せなんです。

時代の移り変わりに並行して、新しさを求める声は多く聞かれますし、それに応えていきたいと思っています。しかし、それと同時に、私の根源に存在する「最高のものを創りたい」という想いも、いつまでも忘れることなく、大切に磨き続けていきたいですね。


甲田知子(写真中央)◎
2016年にアシックスへ入社。その後、日本法人であるアシックスジャパン マーケティング統括部長に就任。2019年、アシックスジャパン女性初の取締役に就任し、マーケティング担当取締役として部門を牽引する。

連載 : #醸し人
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監修=谷本有香 インタビュー=三宅紘一郎 校正=山花新菜 撮影=藤井さおり

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