ライフスタイル

2019.12.28 18:00

アメリカで渡す「チップ」はどれぐらいが適正なのか?

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0にするまでに、マネージャーを呼び付けて不快なサービスの改善を求めるというプロセスが、まともな客の発想だと期待される。
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通常はマネージャーがお詫びのしるしに無料でデザートをつけたりしてくるので、そのぶんチップはちゃんと払うというスタイルになる。昨今では、激怒したアメリカ人の客は、チップはちゃんと払いながら、サイトのレビューで文句を垂れ流すというのが一般的なようだ(店員の実名まで出す人間もいて、それもいかがなものかとは思うが)。

上の極端についても同様で、強烈に良いサービスを受けたからといって、法外なチップを払う必要もない。このネットの時代、みんな、サービス人のほうでも、顧客が事前に値段を調べ、コスパを想定しながら入店しているのをよくわかっているので、コスパの数値を大幅に変えてしまうほどのチップはもらえないことを想定の上、その「素晴らしいサービス」を提供している。

むしろ筆者がお勧めしたいのは、もしクレジットカードで払うのならばレシートにサインが必要だが、そのサインの脇にでも、スマイルマークなりハートマークなり、あるいはThank you!なり、感謝の気持ちを書いて示すことだ。実はこのほうがよっぽど喜ばれる。筆者は本当にいいサービスを受けたときには、数行の文章まで書いて、こちらの本気度を伝えるほどだ。
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日本から観光でアメリカに行くのなら、古くて新しい話だが、5円硬貨のように穴が開いた硬貨は世界的にも珍しいので、それを渡しながら目で見てサンキューと言ったらどうだろうか?

チップ文化がますます複雑になり、サービス側でも適性値を答えられないようになっている時代、ますます大切なのは「心」であるようだ(言うまでもなく、これは主たるチップを渡したうえでの話で、チップは給料の一部なので、5円硬貨はもちろんチップの代替にはならない)。

来年の東京オリンピックでは、日本人は、チップをあげなくても良いサービスをすると、世界の旅行者を驚かせるはずだ。この国のためにも、チップをお断りする文化を維持したいと思った。

連載:ラスベガス発 U.S.A.スプリット通信
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文=長野慶太

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