11月19日は「国際男性デー」。生きづらさを感じる男性の声に耳を傾けよう

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11月19日は「国際男性デー」。男性や男子の健康に目を向け、ジェンダー平等を促す日として、1999年にカリブ海の島国であるトリニダード・トバゴで始まった。しかし、日本では「国際男性デー」に馴染みのない人が多いだろう。また、“男性の健康”と言われてもピンとこないかもしれない。

一方で、3月8日の「国際女性デー」をご存知の人は多いのではないだろうか。国連によって1975年に定められ、日本でも2017年からキャンペーンを展開し、広く知られるようになった。

イタリアでは「ミモザの日」として、男性が感謝を込めて母や妻など女性に、愛や幸福の象徴であるミモザを贈ることから、最近では日本でもこの日に合わせて、ミモザを売る花屋も見かける。

ミモザを持つ女性の後ろ姿
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女性支援団体が、男性の生きづらさ調査を実施

女性の活躍推進が世界的な潮流となり、女性の生き方や働き方などについて議論が活発になってきたが、男性の心の声に耳を傾けているだろうか。一般社団法人「Lean In Tokyo」は、11月19日の「国際男性デー」に先駆けて、男性が職場や学校、家庭で感じる生きづらさについての意識調査を実施。調査結果からは、ジェンダー平等を実現していく上での課題が見えてきた。

Lean In Tokyoによると、現在「国際男性デー」のキャンペーンに参加しているのは、中国、アメリカ、イギリスなど36カ国。参加国では公開セミナーやフォーラムなどの記念イベントが行われているが、国連によって定められた「国際女性デー」と比べると、世界的にもまだ盛り上がりに欠ける。

今回、男性の生きづらさについて調査したLean In Tokyoは、フェイスブックのCOOを務めるシェリル・サンドバーグによる著書「Lean In」の出版を受け、米国で設立された民間団体「Lean In Org」の日本地域代表サークル。現在は世界170カ国で約42000のサークルが展開され、女性の活躍を支援することで多様性のある社会を実現しようと活動している。国内では、2016年から始まり、全国に19の自主サークルがある。

女性を支援する団体が男性を対象に調査したのは、ジェンダー平等の実現には男性の声に耳を傾けることも必要だという考えから。調査では、あらゆる年代の男性309人を対象に、普段どのようなことに対して最も生きづらさを感じているかについてアンケートを取った。
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文=松尾友喜

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