2. 頭打ちになり、ポテンシャルを無駄にしている
どのようなキャリアも、さまざまな段階で失速する。これは、企業で昇進を重ねた場合に特に当てはまることだ。昇進しないまま充実したキャリアを送ることも可能だが、自分に制限をかけていないか確認しよう。
現在の仕事や特定の事業が頭打ちになったとしても、自分にはもっと多くができると直感的に感じていないかぎり、問題ではない。もしそう感じるなら、その感情を無視しないこと。無視すれば、最終的にはやる気がなくなり、不満をいだくようになる。
状況が悪化し過ぎる前に、新しい目標に向けて計画を立て始めよう。リスクは軽々しかったり唐突だったりする必要はない。むしろ、そうした行動は取らないことをお勧めする。
自分の直感を指針として使い、より大きくてリスクが高い機会を追求する準備ができているかを判断すること。しかし、行動に移す前にまずは、時間をかけてデータを集め、サポート体制を作り、いざという時の安全網を拡大しよう。
3. 自分の不安に確固とした根拠がない
数カ月前、あるいは数年前からずっと、変化を起こすことが怖い理由をあれこれ考えていたのに、信頼できる友人や同僚に相談してみたら、自分と比べて全く心配する様子がないこともある。
これは、あなたが心配し過ぎていて、リスクと報酬の計算をおそらく間違っていたということだ。
新たな機会を拒絶したり、完全失速してしまったりする前に、少なくとも2、3人の信頼できる人としっかり議論し、キャリアやビジネスのアドバイスをもらおう。人脈を活用して最善の決断を下し、リスクを取る適切なタイミングを決めること。
4. 生活がどちらにしろ流動的
私生活で転機があると、おのずとキャリアにも変化が生まれる。変化により、自己概念や、安定の必要性、全体的な家庭の状況が根底から変化し、仕事の状況を変えたいという自然な願望につながることがある。こうした変化には、遠くへの転居や伴侶との関係の始まりや破局、子育ての状況の変化、子どもの巣立ち、病気からの回復、愛する人の死、十分な退職資金をためたことなどがある。
自分が転換期にいると感じたら、キャリアパスを見直すプレッシャーを強く感じるかもしれない。これを感情的な反応として無視しないこと。あなたが本当に望む生活に近づくために必要なのは、最後の一押しであることが多い。
仕事とプライベートは密接に関連しているので、一方が変化している場合は他方も見直し、常に整合が取れているようにすること。