このほど来日したツイッターのアプリやウェブブラウザなど主な製品開発を担当する、プロダクトチーム、コンシューマープロダクト(Twitter.com、Twitter LiteおよびiOS/Androidの公式アプリ)を指揮するキース・コールマンはこう語った。
一方で、ツイッター上の会話にはネガティブなイメージもつきまとう。昨年、ヘイトスピーチへの反対運動をしていた在日コリアン三世の女性を脅したとし、50代の男性が書類送検された他、最近では、大分トリニータのサポーターを名乗るユーザーがサッカー日本代表、鈴木武蔵選手へ差別的投稿をし、同チームは公式サイトで声明を発表する事態にまで発展した。
同社は現在「会話の健全性」を重視しているとし、「ツイッター上で安全に感じながら会話ができること、また会話を通じ関連性の高い適切な情報を得られれば生産性も上がる」とコールマンは語った。そのためにコールマン率いるプロダクトチームは、ここ2年間プロダクトの改善を重ねてきた。
「機械学習のシステムを導入し、問題が起きる前に検知できるように力を入れてきました。つまり、問題が起きてからではなく、先手を打つプロアクティブな形へと変化しています。現在ではレポートが来る前に、40%ほどを検知できるようになりました」。プロダクト面からのアプローチにより「会話の健全性」が向上したという。
日本独特のツイッター利用法
また同社の調べで、日米のツイッターユーザーの違いが明らかになった。同社のユーザーリサーチャー、山内清稔は日米のツイッターユーザーの一番大きな違いとして「匿名性」をあげた。また、プロフィール画像に関しても、米国では自身の顔や体の一部の写真を使用している場合が多いのに対し、日本のユーザーは好きなアニメのキャラクターや趣味の写真を使用している場合が多いという。さらに、日本では趣味や仕事に応じて複数のアカウントを所持しているユーザーもいることがわかったと明かした。