今回コロイが発表したレンダリング画像で、新型iPhoneの内部構造が従来の機種とは大幅に異なるものになることが明かされた。アップルはiPhone XやiPhone XSで採用したL字型バッテリーの採用をやめ、長方形のバッテリーを搭載する。
これにより、バッテリーは従来よりも大型化(コロイによると容量は15〜20%程度増加する)し、AirPodsなどのガジェットをワイヤレス逆充電する機能の実現が視野に入ってくる。さらに、今後の5G対応への準備も行える。
コロイによると「アップルは今年、バッテリーに注力する姿勢だ」とのことだが、この動きは理にかなうものだ。今年のiPhone 11は5G対応を見送るが、ワイヤレス逆充電の搭載をアピールし、2020年に予定される大幅な機能の刷新の準備も行える。
コロイの情報の信頼度に関していうと、彼は過去にいくつかの誤ったリーク情報を流したこともあった。しかし、今回の情報は複数の独立系のソースによるもので、レンダリング画像は、「100%の確証を持つ」と宣言する第3者から受け取ったコピーをベースとしたものだ。
リークのタイミングから考えても確度は高そうだ。前回のiPhoneのロジックボードのリークも、アップルが内部コンポーネントの製造を開始する7月から8月の時期にもたらされていた。
この情報を前提として、アップルファンは今年のiPhone 11の購入を真剣に検討すべきだろうか。その答えはノーだ。バッテリー容量の増大は喜ばしいことではあるが、これが本当にメリットとなるのは、アップルが5G対応で競合に追いつく2020年になってからだ。
さらにいうと、今年のiPhone 11は競合らが5G対応を進める中で、来年以降に中古市場で大幅な値下がりが予想される。投資的観点からいっても今年の新型iPhoneに手を出すべきではない。