著名アナリストのミンチー・クオ(郭明錤)は、今年4月にアップルが新型iPhoneのバッテリー容量を拡大し、他のデバイスを充電する機能を加えると述べていた。この新機能は、リバースワイヤレス充電と呼ばれるもので、AirPodsなどのデバイスが無線充電可能になる。
この情報は、5月11日にブルームバーグのMark GurmanとDebby Wuらが公開した記事でも裏づけられた。
記事によるとアップルは今年、iPhone 11と11 Max、XR2の3モデルを発売するが、これらの3機種は全て、端末の背面に外部デバイスを置くと、ワイヤレス充電できる機能を備えている。この機能は既にサムスンやファーウェイの端末には搭載済みだが、本来は充電の受け手だった端末が、外部に「逆充電」を行えるリバースワイヤレス充電は、画期的なイノベーションとして多くの利用者を喜ばせている。
ブルームバーグによると、アップルは新端末に次世代のA13チップを用いる予定で、4月からこのチップのテスト製造を開始し、5月中に大量生産を開始するという。
また、今年の新端末はカメラ機能のアップグレードも実施されるようだ。iPhone 11と11 Maxはトリプルカメラ仕様になり、超広角レンズが搭載される。また、XR2はデュアルカメラ仕様になるが、iPhone XやXSと類似した光学ズーム機能が追加されるという。
また、11と11 Maxは超広角レンズを搭載することで、画角からはみ出した位置にあった被写体をフレーム内に復元する自動修正機能を実現するという。
残念なニュースとして、ブルームバーグは今回の3機種全てが、前年に発表されたモデルとほぼ同じ外観であることをあげている。変化があるとしたら、背面のカメラユニットが不格好に飛び出している点のみだという。さらに筐体の厚みが約0.5ミリ厚くなるというが、希望観測的にいえばこれはバッテリー駆動時間の伸びにつながるかもしれない。
これらの新モデルはアップル社内でD43 (iPhone 11)、D44 (11 Max)、N104 (XR2)とのコードネームで呼ばれており、正式な名称はまだ決まっていない。アップルの広報担当は、この件についてコメントを避けた。
今から約4カ月後に発表されるiPhoneの新モデルは、最もスタイリッシュな端末にはならないだろう。しかし、iPhone XSやXRの購入を検討中の人は、新端末を待ってみるのもいいかもしれない。ただし、アップルは2020年に発表するその次の新モデルで、5Gに対応し、さらに画期的な機能を盛り込むとみられている。