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メガネを作る際、フレーム選びには時間をかけながら、レンズは最後のオマケのようにパパっと決める。そんな人も少なくないだろう。もし自分のメガネに搭載されているレンズを「なんとなく」決めたのであれば、それは非常にもったいないことをしているかもしれない。なぜなら、自分のライフスタイルに合ったレンズなら、より快適かつ便利に使うことができるからだ。

本当は用途で揃えたいメガネ

健康診断などで行なわれる視力検査は、「遠見視力」という遠くを認識する視力を測定するものが主流だ。そのため、遠くが見えることを良しと思い、メガネを作る際には“とりあえず遠くまで見えるもの”を作ってしまいがちだ。だが、あなたは普段の生活においてどこを見ていることが多いだろうか。たとえば運転をすることが多いのであれば、ある程度遠くまではっきりと見えるメガネが必要になるだろう。しかし、車の運転はせず、日中はパソコンを見ていることが多いのであれば、遠くがはっきり見えるほどの度数は必要がない。むしろ度数の強いレンズを使いながら近くに焦点を合わせ続けることで、眼が疲れてしまう可能性もあるのだ。

見る対象の距離が異なれば、最適な度数も異なる。そのため、メガネを作る際にはまず、メガネを使うシーンや目的、現在見え方で困っていることを明確にすることが大切だ。そうした情報をスタッフに提供することで、より的確なアドバイスを受けることが可能になる。自分にとって、より快適な度数を導き出してもらえるはずだ。

また、誰でも日々の生活においてはさまざまなシーンがあるため、メガネを1本で済まそうとせず、運転用とデスクワーク用などと複数本所持するのもいいだろう。目的により使い分けることで、より疲れにくく快適な視界を得ることができる。

+αの機能でより快適に

レンズの主な機能はピントを合わせることだが、+αの機能を搭載したレンズを使えばより快適に使うことができる。たとえばパソコンやスマートフォンの画面から発せられるブルーライトをカットできるレンズもその一例だ。

そのほかにも、「スマートフォンなど近くを見るときのピント調整をラクにしてくれるレンズ」や、「車の運転に最適化されたレンズ」など、レンズメーカー各社からは様々な目的やシーンに応じて便利に使える製品が登場している。なかには、「従来よりも目元が明るく見えるレンズ」など“見られる”ことを意識したものも。自分の見え方のストレスを解消できるレンズに出会うためにも、スタッフと相談しながらレンズ選びにもじっくりと時間を割いてほしい。

なかでも、これからの季節便利に使える機能レンズのひとつに調光レンズがある。紫外線を浴びるとレンズの色が濃くなるという機能をもつレンズで、屋内ではほぼ無色透明に近いレンズが、屋外に出ると濃く色づく。簡単に言えば、調光レンズを入れておけば室内でメガネとして、屋外としてはサングラスとして使うことができるというわけだ。仕事によってはレンズが色づくことがNGな場合もあるだろうから、休日用、または2本目のメガネとしてお薦めしたい。

さて、本題。最新のテクノロジーを駆使したレンズの実力とは

メガネレンズのテクノロジーは、日々進化している。では最新レンズの実力とはいかなるものなのか。

筆者は、眼鏡ライターという仕事柄これまで様々なレンズを試しているが、1点だけ見え方についてどうしても解消されないストレスを抱えていた。それは暗いところでの見えづらさだ。夕暮れから夜にかけて外の風景が滲んだり、夕飯の調理の際、まな板の上が見えづらかったりしていたのである。

そこで今回試してみたのが、カール・ツァイスのレンズだ。同社といえば、精密光学のパイオニアでありカメラレンズでも知られるドイツの光学レンズ・光学機器メーカーである。
同社の特徴は、レンズのみならず度数の測定システムからすべてオリジナルで開発されている点だ。

文=伊藤美玲  写真=西川節子

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