若者に引けをとらないスマホ中毒、ベビーブーマー世代

Mark Nazh / shutterstock.com


メンタルヘルスの専門家は、フェイスブックの使用が、対面での人間関係や睡眠、記憶を妨げるほか、うつ病や不安障害の要因にもなり得ることを示唆した研究を挙げて、こうした状況は問題であるとしている。

しかし、残りの3時間ほどで、ベビーブーマー世代とミレニアル世代がスマートフォンを使って何をしているかを見てみると、世代間の違いが現れる。ミレニアル世代は、SMSでのメッセージのやりとりにさらに1時間を費やしている一方、ベビーブーマー世代はメール、ニュースアプリ、ネットサーフィンをしていた。

ミレニアル世代はほかにも、パンドラやスポティファイで音楽を聴いたり、ポッドキャストを使ったりすることにスマートフォンを多用している。また、両世代ともに、最も使用頻度の少ないソーシャルメディアは、ツイッターとユーチューブだった。

プロビジョン・リビングは調査結果の結論において、両世代ともに回答者3人中1人が、自分の1日のスマートフォン使用時間を実際より少なく見積もっていたと述べている。とはいえ、3分の2の人は、使用時間を減らすつもりはないと回答した。

スマートフォンを使うことが脳や体にどんな影響を与えるにせよ、それが一生涯にわたって続くことは明らかだ。また、私たちの考え方や行動、人との付き合い方を変えつつあるのも確かである。ただし、ひとりでスマートフォンに没頭しているのは若者だという固定観念は誤りだ。従って、医療関係者が高齢者にリーチするなら、スマートフォンが絶好の手段だ。

たとえどれだけ長い時間をスマートフォンに費やしているかを認めないとしても、ベビーブーマー世代は確実に、スマートフォンとSNSの中毒になっているのだから。

翻訳=遠藤康子/ガリレオ

ForbesBrandVoice

人気記事