そのポイントが機能面、デザイン面とさまざまなのは、腕時計の多様性を物語っているからである。
ブライトリング|プレミエ B01 クロノグラフ 42 ノートン エディション
[自動巻き、SSケース、42mm径、97万円 問:ブライトリング・ジャパン 03-3436-0011]
オートバイ好きなら知らない人はいないであろう、ノートンモーターサイクルとのコラボレーションモデル。両社ともに19世紀後半の創立で、男っぽい武骨な雰囲気が共通しており、パートナーシップがしっくりくる組合せ。この「プレミエ」はクロノグラフの復刻モデルで、ヴィンテージ感あふれるデザインが魅力。ノートンとの相性も抜群にいい。デイリーユースの時計として使用したい腕時計である。
ブルガリ|オクト フィニッシモ クロノグラフ GMT オートマティック
[自動巻き、チタンケース、42mm径、192万円 問:ブルガリ ジャパン 03-6362-0100]
美しい造形、チタン素材の特性を上手き生かした仕上げ、そして、その薄さ。とてもバランスがよく、格好いいモデルである。搭載の自動巻きクロノグラフムーブメント「Cal.BVL 318」は、約55時間のパワーリザーブ、コラムホイール式の制御方式、水平クラッチ、GMT機能を備えながら、厚さがわずか3.3mm。42mm径ケースの厚さは、6.9mmである。ブレスレットの仕上がりもよく、腕に馴染む、着け心地のいい腕時計である。
パテック フィリップ|アラーム・トラベルタイム5520P
[自動巻き、PTケース、42.2mm径、価格未定 問:パテック フィリップ ジャパン・インフォメーションセンター 03-3255-8109 ]
パテック フィリップでは珍しいアラーム機能を備えた目覚まし時計である。しかし、このモデルは、プラチナ製ケースということもあり、標準的な目覚まし機能付きの腕時計とは一線を画す。アラーム時刻を15分刻みで正確に設定できるグランドコンプリケーションと言うべきである。アラーム時刻は、もちろんローカルタイムと連動しており、ハンマーが最大40秒間、1秒間に2回半の間隔で魅力的な音を鳴らす。
シチズン|ザ・シチズン AQ6010-06A
[自動巻き、18KWGケース、37.5mm径、180万円 問:シチズンお客様時計相談室 0120-78-4807]
1年で1秒しか時間のズレが生じないまさに世界一の精度を誇る、いままででもっとも正確な腕時計といえる。搭載の光発電のクォーツは、GPSや電波時計のような外的補正に頼らず、この精度を得ている。これは技術面においては、今年のバーゼルワールドで一番のトピックといえるのではないだろうか。
「Cal.0100」の記念すべきファーストモデルは世界限定100本。ケースのホワイトゴールドも美しい。
H.モーザー|ベンチャー・コンセプト ベンタブラック レッドゴールド
[手巻き、18KRGケース、39mm径、295万円 問:イースト・ジャパン 03-6274-6120]
ダイヤルに光の吸収を99.965%を吸収する、世界で最も黒い物質といわれるベンタブラックを採用し、ムラのない美しいブラックダイヤルを創り出している。漆黒のダイヤル、レッドゴールドのケース、ベンチャーの特徴でもあるドーム型のサファイアガラスが相まった独特の空間に2針という、究極のミニマリズムを追求した腕時計である。39mmという程よいサイズ感が、着け心地の良さも実現している。