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BAUME & MERCIER CLIFTON BAUMATIC

IT企業のトップといっても、今回は少し趣が違う。扱っている分野が医療であり、代表のひとりである豊田剛一郎さんは、医師免許を持つ“お医者さん”でもある。新しい医療システムを模索する豊田さんはどのような人物なのだろうか?


“代表表取締役医師”。

おそらく日本にひとつしかない肩書であろう。

「名刺交換させていただくと、初めて見ました!とよく言われます。勝手に作りましたから(笑)。でも先日、コピーライターの方に、“この肩書は非常に斬新ですね”と、とても褒めてもらいましたよ」

豊田さんは現在、医療系IT企業「メドレー」の代表取締役に就いているが、れっきとした医師である。「大学卒業後、医師として働くうちに、非効率的で疲弊している医療現場の現状を知り、強い危機感を覚えました。持続可能な仕組みに変わらないと、日本の医療はこのままでは崩壊してしまう」と思ったことから、臨床を離れ、現在の職に就いた。

「メドレーは、医療介護分野の人材の採用をサポートしたり、いわゆるオンライン診療と呼ばれるような、インターネットを通じて医師の診察を受けられる新しい医療サービスの仕組みの構築を行っています。提供するサービスはさまざまですが、すべては医療の効率化などを支援し、持続可能な医療の未来を作ることが目標です」

メドレーの共同代表になって約3年半。直面する課題は山積みだという。

「これは常に問われていることですが、医療は“サービス”なのか、“インフラ”なのか? ということです。医療は社会のインフラであり、公的な財源で現状を維持するべきであろうと考えられています。しかし、すべてを公的なインフラとして維持し続けることが困難なのが現実です。バランスがとても難しいのですが、医療をサービスとして捉えることで、持続成長が可能となる利益を得ながら、より良い医療を提供する仕組みを生み出すこともできるのではないかと考えています」

メドレーが目指すサービスを実現するには、厚生労働省や学会・医師会などの先生方とも多く関わるので、他の“IT系のスタートアップ”とはひと味違っている。服装も自由だが、カジュアル一辺倒というわけにはいかない。

「基本はカジュアルですが、霞が関に行くことが多いので、もちろんスーツも着ます。だから、腕時計は両方の場にあう、汎用性の高いものが求められます。ボーム&メルシエのボーマティックは、シンプルで僕の好みでもあるし、どちらの場所にもふさわしい。パワーリザーブが5日間と長いので時計が止まらないし、本当に助かっています。だから、当然ヘビーローテーションになりますよね」

医療現場とは一度距離を置き、時代の最先端を走り、新分野を切り拓くことを選んだ豊田さん。最先端のテクノロジーを積極的に取り入れたボーマティックと豊田さんが惹きあったことには、両者の本質的な共通項がもたらした、必然だったのかもしれない。



BAUME & MERCIER / CLIFTON BAUMATIC

ムーブメントメーカー、ヴァルフルリエとリシュモン開発チーム、そしてボーム&メルシエの協力体制で開発された自動巻き新ムーブメント「ボーマティック」を搭載した新モデル。シリコン製の脱進機とヒゲゼンマイが採用されたのが大きな特徴。しかも、このヒゲゼンマイは上下2枚のシリコンを貼り合わせた独自の新しい構造だ。平均日差-4/+6秒という高精度、5日間のパワーリザーブ、そして1500ガウスの高耐磁性を実現している。

ムーブメント : 自社開発キャリバーBAUMATIC BM12.1975A 自動巻き
パワーリザーブ : 120時間
ケース素材 : ステンレススティール
ケース径 : 40mm
価格 : 30万5000円
問い合わせ : ボーム&メルシエ 03-4461-8030


豊田剛一郎◎東京大学医学部卒業。脳神経外科医として勤務後、渡米し脳研究を行う。その後、医療現場を離れ、マッキンゼー・アンド・カンパニーに入社し、ヘルスケア業界の戦略コンサルティングなどに従事。2015年2月よりメドレーの共同代表に就任。

photograph by Kazuya Aoki | text by Ryoji Fukutome | illustration by Adam Cruft | edit by Tsuzumi Aoyama

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