ビジネス

2019.03.21

リフトの元デザインディレクターに聞く、スタートアップのブランディング

リフトの元デザインディレクター 楠井孝史




スタートアップにとって大切なことは、プロダクトの価値観を明確化することです。

子育てでいうと0歳から3歳の間に基礎となる人格はできあがってしまう。会社も同じで、この人格形成にだれが一番影響をおよぼすかというと親である経営者なんです。

創業者や経営者が、どういう風に会社を育てていきたいか、どういう夢を描いているか、どのようにして世の中に関わっていたいか、これを早い段階から明確化しておくことで、会社の自我は芽生えやすくなります。

もちろんこれはユーザーのニーズや市場の流れと言った様々な要素によって変化していくものでもあります。しかし自我を芽生えさせるための環境作りは、スタートアップにとって必要不可欠なものです。

僕が様々なプロダクトのブランディングを手がける上で、クライアントに一番最初に投げかける質問の一部を最後にここに共有させていただきます。シリコンバレーの事例に触れて、ヒントを得られる「補助線」として参考にしていただければ幸いです。

・List all the brands that you love and why?
 あなたの好きなブランドとその理由をリストアップしてください。

・List all the brands that you don’t like and why?
 あなたの嫌いなブランドとその理由をリストアップしてください。

・Who are ______’s 5 biggest competitors?
 ________の競合となる5社は誰でしょう?

What is _______ about?
 ________を一言で表すと?

・What makes _______ product unique in the marketplace and why will consumers purchase_______?
 ________のプロダクトのユニークさは何で、何故顧客は________を選ぶのでしょう?

文=玉井和佐

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