キャリアアップに関する4つの迷信

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3. キャリアを極めるには大都市に移るべき

米国では、東西海岸の大都市に行くと華やかな暮らしができるかもしれないが、米求人情報サイトのグラスドアが最近まとめた調査では、働くのにぴったりの都市としてピッツバーグ、セントルイス、インディアナポリスという内陸部の3都市が上位に選ばれた。

また、ブルッキングス研究所メトロポリタン政策プログラムとウォルトンファミリー財団がまとめた新たな報告書では、米国内陸部にある19州が、複数の中核的な経済指標において他地域をしのぐような製造業・輸出の中心地であることが示された。

こうした地域のワークライフバランスは生活費の高い大都市に比べ、かなり高いかもしれない。生活のスピードはゆっくりかもしれないが、内陸部の都市は人口密度も低く住宅費も手頃だ。つまり、同じ収入でも多くのものに金が使える。あらゆる都市でキャリアアップの機会は見つかるので、大都市に行くことだけをキャリアの目標とする必要はない。

4. ネットワーキングは自己宣伝の機会

ネットワーキング(人脈作り)はキャリアのあらゆる段階で重要となる。人と交流すれば、自分の知識ベースを向上させ、視点を広げ、孤立して働いているだけでは手に入らないような機会を創出することができる。しかし、ネットワーキングを主に自己宣伝の機会として認識しているようであれば、それは間違いだ。歩く履歴書と職務経歴書のように振る舞うのではなく、他者を立てることにこの機会を使ってみよう。

セントルイスを拠点としたモバイル向け求人マッチングサイトを運営する企業、ベター・ウィークデーズ(Better Weekdays)のクリス・モトリー最高経営責任者(CEO)は、自分が知識豊富なことをアピールするのではなく他者に話をさせることで、ネットワーキングを最大限活用することを勧めている。

「情報共有のための面談やネットワーキングイベントで参加者と話すときは、質問をして相手を専門家であるかのように扱おう」とモトリー。「相手を喜ばせると同時に、価値のある情報を得られる」。その新たな知識は、業界で高速に進む変化についていくために欠かせないものだ。また自分の宣伝ばかりする自慢屋ではなく、好感が持てる人としての印象を残せる。

職場での期待値が変化を続けることには恐怖心をあおられるかもしれないが、幸運にも、成長や進化、発見のための機会はかつてないほど増えている。あなたにとって質の高い仕事が何を意味するのかを考えてみよう。それこそが、自分にとってぴったりな道を進む第一歩だ。

編集=遠藤宗生

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