4. (自分が望むプロジェクト/顧客)についてどう思いますか?
自分の希望を上司と共有する際は、上司が関われる余地を残す形でお願いをすること。もちろん、あなた自身の方でも、次のプロジェクト(あるいは担当を希望するクライアント)、それに関連する作業、自分が任命されるために必要なものについては、独自のリサーチを進めるべきだ。事前に動くことで、上司に対して自分がその仕事に本当に関心があり、基盤となる準備を既に終わらせていることを示せる。だが、あなたを支援してくれるような上司は、プロジェクトが素晴らしい結果を残すか地雷原に踏み込むかの分かれ目になり得るような微妙なニュアンスをプロジェクトにもたらすことができる。上司は、あなたが望むものを得られるか否かを左右する微妙な違いを意思決定のプロセスにもたらすかもしれない。
5. (自分が望む役職)に向け、次に何をしたら良いでしょうか?
あなたが希望しているのは、特定のプロジェクトではなく(あるいはそれに加えて)特定の役職かもしれない。例えば、チームや直属の部下の管理者、プロジェクトリーダー、予算管理者などだ。新たな役職を得るには複数段階のプロセスが必要である可能性が高く、実現のためには新たなスキルを身につけたり、高レベルの意思決定者に自分の存在感を示したりする必要があるだろう。あなたを支援してくれるような上司は、そのプロセスの概要を示し、今あなたがどの地点にいるのかを教えてくれ、足りない点を埋めるためのリソースを得る手助けをしてくれる。講座やコーチングの利用に予算を割り当ててくれるかもしれないし、社内のメンター制度やリーダー向け研修に推薦してくれるかもしれない。あるいは、次の幹部ミーティングでのプレゼンの機会を与えて、他の意思決定者の間での認知度を上げてくれるかもしれない。
上司からのキャリア支援の申し出に対し、追加の質問を返すことは、自分自身のキャリアを管理する責任を逃れることにはならない。上記の質問を最大限に活用するためには、自分の希望をしっかり考えておく必要がある。しかし、あなたの次の行動の具体化・改善に関わる機会を上司に与えることで、上司からより深い支援の姿勢を引き出すことができる。今の部署内に留まるにしろ、別のところに行くにしろ、こうした上司からの継続的な支援はありがたいものとなるだろう。