今の仕事が好きでなくとも、上司が将来のキャリアについて気にかけてくれたことは、良い兆候だ。これをきっかけに、現状の改善を目指そう。少なくとも今の仕事をいくぶんか好きになったり、あるいは愛せるようにもなったりするかもしれない。
まずは、上司の支援に心からの感謝を伝えること。部下のキャリアに関心を持つ上司はそういないので、これはこの上ない機会だ。感謝の意を示した後には、以下の5つの質問を投げかけよう。
1. 私に勧めたいことはありますか?
自分自身が確固とした考えを持つことが理想的であり、それらの考えを示せる状態にしておくことが大切だ。しかし、早急に自分の希望を語らないようにしよう。上司から助言をもらうことで、自分の希望が変わる可能性もある。自分では同じ部署内の役職しか考えていないかもしれないが、上司の方では関連会社や他部門、場合によっては海外の役職も視野に入れているかもしれない。また、自分では昇進ばかりを思い描いているかもしれないが、上司としては、横方向の異動により、あなたにより適した仕事やより楽しめるような仕事に就くことを考えている可能性もある。
2. 私が知り合いになるべき人は?
新しい責務やプロジェクトなど、仕事上の次のステップを考えると同時に、自分のネットワークを広げ、存在感を高めることも必要だ。自分が接触を増やしたいと思う特定のグループや人が頭にある状態が理想的だ。上司には、そうした人々のリストをベースに、どのように進めるのがよいかをアドバイスしてもらおう。
3. 困っていることはありますか?
あなたが支援の姿勢を見せることで、上司はきっと喜ぶだろう。さらに、この質問をすることで、上司がこれまでミーティングで言及したことのない問題や目標、プロジェクトについて聞き出すことができる。重要な目標をより深く理解することは、たとえその目標が直属の上司のものであったとしても、自分の仕事に優先順位をつける助けとなる。幹部職の夢を抱いているのであれば、上司が何を求められているのかを理解することで、将来直面する問題について早めに学ぶことができる。