フリーライター/エディター

VUILD CEOの秋吉浩気(写真=小田駿一)

新たに家具を購入するとき、または引っ越しで前の家具を新居に持ち込む時、「なんとなくマッチしない」と思った経験はないだろうか。一方で、イチからのオーダーメイドだと期間も金額もかかるため、仕方なく既成品を使うことになる場合も少なくないだろう。

そんな課題を解決するサービスが、オンデマンドによるオーダーメイド家具出力サービス「EMARF(エマーフ)」(現在はβ版)だ。VUILD(ヴィルド)が提供するサービスで、既成家具と、オーダーメイドの中間的な役割を担うものとして注目が集まっている。

ユーザーはEMARF上のアプリケーションで、木材の産地やデザイン、サイズなどを設定してオリジナル家具のデータをつくることができる。作成したデータは、VUILDが導入した全国約35台のデジタル木工機器「Shopbot(ショップボット)」からパーツごとに出力され、自宅で組み立てて完成という流れだ。



EMARFにはプロのデザイナーによってデザインされた家具のテンプレートもあり、一から設計するのが苦手な人でも、それを希望のサイズに変えるだけで自分のニーズに合ったオリジナル家具を手軽に作成可能だ。

とても便利なDIY支援ツールのようにも見えるが、彼らの目的はそれにとどまらない。VUILDが目指すのは、壮大な「建築のプラットフォーム」だった。

プラモデルのように、オーダーメイド家具を組み立てる

最初に、サービスの流れを見てみよう。ユーザーはまず、Webアプリ「EMARF」から希望の家具を自分でデザインする。とはいえ、難しい操作は必要ない。テンプレートを参考に、使用する木材の種類や仕上げを選び、形状やサイズを入力するだけだ。

このデータは、ホームセンターや工務店・製材所など全国約35カ所に設置された木工版3Dプリンター「Shopbot」から、パーツごとに出力される。

ユーザーはShopbotから出力された木材をプラモデルのように組み上げ、自分が望んだ通りの形・サイズのオーダーメイド家具を製作できるというわけだ。

なぜこうしたサービスを立ち上げたのか。それには、VUILD CEOの秋吉浩気の原体験があった。

編集=フォーブスジャパン編集部

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