あなたも実践できる ワインのプロが知る4つのこと

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3. デキャンタの背景を理解する

ワインを一つの容器から他へと注ぐデキャンタのプロセスは不可解なものかもしれない。キャンドルやミキサー、器具や高価なグラス製品などを使う場面を見ることがあるし、確かに特定のワインではこうしたアイテムが一部役に立つが最初はあまり心配しなくてよい。

その日の始めにワインをデキャンタしておく、あるいは単にボトルを開けておくだけでもワインが酸素と触れるため、味がまろやかになりアロマの層が向上する。グラスを回すことも、酸素と触れることでワインが開くという考えに基づいたものだ。あまり複雑に考え過ぎず、ワイン以外のものを焦って買わないように。厳密にいつ、何を使ってデキャンタするかで悩まないこと。

ワインを飲む20分前に、ボトルからデキャンタやピッチャーに注ごう。直前まで栓を開けなかったボトルと合わせて飲み比べをしてもよい。

ボトルにワインが残っていたら、コルクをはめて一晩置き、次の日あるいは数日後に味を見て、何が変化したかを確認しよう。前より良いだろうか、悪いだろうか、それとも同じだろうか? 酸素が多すぎると味は良くない。開けてから時間がたち過ぎたワインもこうして特定できる。

4. 食事との組み合わせを理解する

ワインのプロは全員、ワインと食べ物の組み合わせについては個人的に合うと思うものを選ぶべきだと考えている。ワインと食事の組み合わせにいわゆる規則が設けられているのは、一緒に食べると味が互いに向上する、あるいは衝突する組み合わせがあるためだ。こうした組み合わせは、食事をしているとき自分でも気づくはずだ。一方、一部のワインはどんなものでも大体合うので、万能で食べ物との相性が良いワインとして称賛される。

ワインの内情に詳しい人は、実験が欠かせないことを知っている。ワインの世界に入ったばかりであれば、魚と白ワイン、ステーキと赤ワインを組み合わせても害はない。しかし、長年それだけを試してきたようであれば今こそ変化を加えるときだ。

行きつけのワイン店で食べ物と合うボトルがないか尋ねてみよう。自宅で本格的な料理を作るときにそのボトルを開け、試してみる。それぞれの料理やサイドディッシュとともにワインをすすり、食事の味が向上するかどうかを考えること。

翻訳・編集=出田静

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