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I write about the realities and challenges of leadership.

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ビジネスが失敗する原因は数多くある。いずれも、最終的に十分な利益を生み出せなかったり、投資に対するリターンを提供できなくなったりする状況に陥るものだ。

多くの会社が破産に至る理由については、これまで多くの記事が書かれており、その理由として経済状況や経営陣の能力不足などさまざまな背景が指摘されている。

本記事では、それが事業の命運を分けるとは通常考えられていないものの、あらゆるビジネス活動とそれがもたらす結果の重要な原動力となる3つの基本について掘り下げたい。これら3つは全て、リーダーが管理できるものだ。

1. 価値のフロー

価値=ものの有用性や値打ち

ビジネスは価値の交換に基づいている。価値は物品やサービスなどの形で供給者から消費者へ流れ、その対価として金銭などが支払われる。ビジネスは、価値を付加した商品を販売し、その価値の提供に費やすよりも多くの現金を得ることで成功する。

残念ながら、多くのビジネスは価値の提供よりも金儲けを重視している。この違いは一見しただけでは区別がしにくい。結局のところ、受取勘定の優れた管理や、キャッシュフロー、経費、預金残高の把握は、どのビジネスにおいても重要だ。だが、これらに対する考慮が、ビジネスの基本である価値の提供よりも優先されると、問題が起きる。

これは実務面で言えば、金の管理責任を科されていないビジネスの機能はすべて、世界により多くの価値を提供するための革新的かつ独創的で影響力の大きい方法を常に追求していく必要があるということだ。これはフラクタル的プロセスであり、たとえ電話応対であっても床掃除であっても、あるいは大きな契約を結ぶ場合でも、同じ形で機能しなければいけない。

重要なことに、企業は金儲けよりも価値提供についてより大きな影響力を行使できる。自分の能力の範疇にあるもに対してより大きな労力をつぎ込むのは、理に適ったことだ。

企業が価値の提供に全力を尽くせば、収益があげられるかどうかという問題ははるかに小さくなる。顧客側もまた、自分が支払う金額よりも、得る価値の方を重視しており、そうした企業の元には守銭奴ではなく価値を重視する人々が引きつけられるのだ。

2. イニシアチブのフロー

イニシアチブ=率先して行動すること

イニシアチブや責任感、あるいは行動する意志は一般的に、ビジネスのヒエラルキーの頂点からトップダウンで広められるものと思われている。これは多くのリーダーが知らず知らずのうちに陥りがちな破壊的ミスだ。

イニシアチブの源がトップにあると、ごく一部の個人が持つエネルギーと独創性に組織全体が縛られてしまう。そうすると、ビジネスは根本的に上昇不可能となり、自然な成長限界点へ達する前に失速してしまう。

この問題はしばしば、恐れによって引き起こされる。ヒエラルキーの下層に位置する人々のエネルギーや知性、独創性や能力が上層部にとっての脅威になるのではないかという恐怖だ。

このような組織でイニシアチブを取ろうとする人は、自分の努力が阻害されていることをすぐに感じて離れてゆき、受け身のロボット人間に取って代わられる。これは、機敏な組織とは正反対の状況だ。

一方、誰もがイニシアチブを取れるような組織では、リーダーは組織を突き動かすのではなく舵取りだけに集中できる。

3. 目的のフロー

目的=実現を目指すもの

全てのビジネスには目的があり、個人もそれぞれが目的を持っている。こうした目的は同じものである必要はないが、互いに両立できる必要がある。

組織の活動を通じて自分の目的を達成できていると感じている人は通常、幸せで協力的かつ、意欲のある状態になる。逆に、自分の目的が達成できないと、それは例外なくパフォーマンス悪化やストレス、争いごとにつながる。

仕事での目的が、自分が本来持つ目的ではなく主に収入を得ることである人は必然的に、仕事に真の意義を見出す人と比べて次善の結果しか得られない。収入に固執すれば、自分の真の目的を奪うような仕事に自らを縛り付けるという非常に破壊的な結果となり、生産性、成功、幸福、健康が耐えられないレベルにまで蝕まれてしまうだろう。


以上3つのフローを正しい方へ向かわせることは、組織の成功に欠かせない。ビジネスのあらゆるレベルにおいて、目的意識をもって価値を提供するイニシアチブを取れば、価値を世界に提供する活発で明るい環境を生み出せる。従業員にとっては、楽しさや充実感、富をもたらす環境となり、仕事が遊びになるのだ。

編集=遠藤宗生

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