ウォンテッドリーやクラウドワークス、BASEなどの企業に投資を行っていたが、2014年秋に凍結。以後、何の音沙汰もなかったが、新年早々、藤田ファンド再開のニュースが入ってきた。
1月7日、サイバーエージェントは若手経営者の応援を目的とした投資を強化し、藤田ファンドを再開するとともに、再開後の最初の案件として、日本初のワークシェアサービスを展開するタイミーに出資したことを発表した。
凍結から約4年。このタイミングでの再開について、同社広報は、近年のスタートアップ界隈の盛り上がりが背景にあると話す。
「近年、起業家の数が増えており、さまざまなベンチャー・スタートアップが生まれてきています。藤田ファンドは藤田自らが意思決定した案件に対して投資をしていくのですが、最近はAbemaTVの立ち上げも重なり、投資の時間がとれずにいました。しかし、AbemaTVも立ち上げ期が過ぎたので、藤田ファンドを再開し、ベンチャー・スタートアップへの投資を行っていくことにしました」(サイバーエージェント広報)
タイミーにはもともと、CAV(サイバーエージェント・ベンチャーズ)から投資を行っていたが、藤田がタイミーのCEO、小川嶺と会って話をした際に、人柄や事業の将来性に魅せられ、投資を決めたそうだ。事業提携などの予定は今のところないという。
具体的な投資件数などは定めていないが、サイバーエージェントは今後、藤田ファンドを通じて、藤田晋が自ら投資決定したアーリーからミドルステージのベンチャー・スタートアップに対して、1案件あたり数億円の投資を行い、若手経営者の応援とインターネット業界の発展を目指していく。