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2018.12.06 11:00

米WeWorkが昼食をより健康的で便利に サラダ用「アウトポスト」を設置

StockStudio / Shutterstock.com

コワーキングスペースを提供する米WeWork(ウィーワーク)とファストカジュアル・レストランのSweetgreen(スイートグリーン)はこのほど、米国の7都市にあるシェアオフィス50カ所で、新鮮なサラダを提供するためのパートナーシップを締結した。

両社の提携により、WeWorkのメンバーと従業員は、オフィス内に設置された「アウトポスト」でランチ用のサラダを受け取ることが可能になる。配送料は無料だ。一方、Sweetgreenは新店舗を設置することなく、より多くの場所でサービスを提供できるようになる。

WeWorkは「アウトポスト」のコンセプトを最初に採用した企業だ。Sweetgreenはおよそ半年前からロサンゼルスとニューヨークのシェアオフィスで、同サービスの試験運用を行ってきた。両社は向こう12カ月の間に、サンフランシスコとシカゴ、ワシントンD.C.、フィラデルフィア、ボストンでも、同サービスの提供を開始したい考えだ。

Sweetgreenの共同創業者で最高経営責任者(CEO)のジョナサン・ニーマンは、「平日のランチは、質より便利さを優先する人が多い」と指摘。アウトポストがあれば、同社は顧客がいるその場所で、これらの両方を提供することができると述べている。

WeWorkのメンバーと従業員たちは、Sweetgreenのオンライン・プラットフォームを通じて商品を注文。受け取りを希望する場所と時刻を指定する。ランチタイムの最も込み合う時間に、Sweetgreenの店先にできる長い行列に並ばずに済むということだ。

WeWorkの発表文によれば、カリフォルニア州のカルバーシティにある同社のシェアオフィスで3カ月にわたって実施した試験プログラムには、メンバーの3分の1近くが参加したという。

WeWorkは今年、自社が開催するイベントでは肉料理を提供せず、肉を含む料理を注文する場合は従業員個人の負担とする方針を発表。話題を呼んでいた。

Sweetgreenとの提携を決めた背景には、環境問題への意識を高めたいとの考えがある。WeWorkの共同創業者ミゲル・マケルビーは、肉を提供しないようにすることで同社は、2023年までに「水を約6322万kl節約できるほか、CO2排出量を約2億190万kg削減し、家畜150万頭以上を救うことができる」と説明している。

地元産の野菜を使ったサラダを提供するエコフレンドリーなSweetgreenは、2007年の創業以来、急成長を続けている。これまでに総額3億6500万ドル以上を調達しており、評価額はすでに10億ドルを超えている。

編集=木内涼子

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