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ロケットラボによって打ち上げられた「エレクトロン」(photo courtesy of Rocket Lab)

ロケットラボ(Rocket Lab)」が初めての商用ロケットの打ち上げに成功した。同社がロケットを打ち上げるのは3回目だ。

「It’s Business Time(ビジネスの時間だ)」というニックネームの付いたロケット「Electron」は11月10日、ニュージーランドのマヒア半島にあるロケットラボの発射場から打ち上げられた。2段式ロケットは打ち上げの9分後に最初の分離に成功し、上段が上空500キロメートルの軌道上に人工衛星を乗せた。

「新しい時代の幕開けだ」とロケットラボのピーター・ベックCEOは声明で述べた。「小型人工衛星にとってエレクトロンは早くて信頼性の高い宇宙への運搬手段となる」

同社のロケットは全長わずか17メートル。これはスペースXの「ファルコン9」の4分の1のサイズだ。打ち上げ費用はファルコン9が5000万ドル(約56億円)であるのに対し、エレクトロンは570億ドル(約6.4兆円)。打ち上げまでの期間も短いため、同社は小型人口衛星の打ち上げ分野をリードする存在になれると考えている。

ロケットラボの打ち上げは今回が3回目。「It’s a Test(これはテスト)」と名付けられた1回目は2017年5月に、「Still Testing(まだテスト中)」と名付けられた2回目は2018年1月に行われた。

今回のロケットには、様々な企業から依頼された6つの人口衛星と7つの貨物が搭載されている。そのうちの1つは、軌道を回る宇宙ゴミを軌道から外すための海錨のデモンストレーター「NABEO」で、ドイツの「High Performance Space Structure Systems GmBH(HPS GmbH)」が開発した。

また、カリフォルニア州アーバインの6つの高校による合同実験プロジェクト「Irvine01」もここに加わった。学生たちは金星などの天体を撮影することを目的としている。

他にもカリフォルニア州に拠点を置く「Spire Global」のCubeSat「Lemur-2」が2機搭載されており、地球の天候と航空機を監視する。さらに「GeoOptics」の気象衛星「Cicero-10」やオーストラリアのIoT企業「Fleet」が所有するCubeSatの「Proxima」が2機搭載された。

編集=上田裕資

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