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砂押貴久のエモーショナルライフ

モルトンブラウン英国本社社長 マーク・ジョンソン(提供:MOLTON BROWN)

世界を相手に活躍する経営者やクリエイターに話を聞く不定期連載「グローバル思考」。今回のゲストはマーク・ジョンソン(Mark Johnson)「MOLTON BROWN(モルトンブラウン)」英国本社社長。

1973年にヘアサロンとして創業した「モルトンブラウン」は、1979年にボディケア商品を生み出し、85年にメンズラインが誕生。メンズラインは、シェービング、スキンケア、ヘアケア、フレグランスまで備え、英国紳士から高い支持を受けてメンズグルーミングの先駆者となった。

以後、世界中のエキゾチックな植物成分をベースにしたハンドケア、ボディケア、ヘアケアなどを販売するライフスタイルブランドに成長。「メイド・イン・イングランド」にこだわり、世界中で採取した成分をイングランドでブレンドしている。そのこだわりと品質の高さから、2012年にはエリザベス女王陛下からRoyal Warrant(英国王室御用達指定証)を授与された。

また、ホテルパートナーが多いことでも知られている。1989年、粗悪な業務品が使用されていた時代において画期的なアメニティラインを生み出し、現在では世界65カ国以上の高級ホテルでアメニティ事業を展開。日本では2007年にオープンした唯一の直営店である新丸ビルをはじめ、伊勢丹や三越など高級百貨店を中心に取り扱われている。

時代が移り変わりいく中で、いかにしてラグジュアリーブランドとして地位の確立と戦略を立てているか話を聞いた。

ラグジュアリーブランドとして

「モルトンブラウンでは『Consistency(一貫性)』を重視しており、基本的な戦略・展開はグローバルで統一です。ラグジュアリー、オーセンティシティといったイメージを大切にしています。香りを通して、五感に訴えかける体験をお届けしたいと考え、現在は『ボディケアブランド』から『ファインフレグランスブランド』への転換を図っています」

「Consistency」とは、どの国や場所で出会っても、顧客にブランドに対して同じイメージを持ってもらう、ラグジュアリーブランドの基本的な考えだ。

今回社長にインタビューした場所はホリデーコレクションの発表会の場だったが、「香りを通して、五感に訴えかける体験」という言葉通り、会場は南青山のニコライ バーグマン フラワーズ & デザイン フラッグシップ ストア。展示会などでよく使われる2階ではなく、普段から花を販売する香り溢れた1階をそのまま利用した。こうした会場選び一つとっても、利便性だけにとらわれない“ブランドの意思”を感じることができる。


商品と花を一緒にディスプレイした、ホリデーコレクションの発表会場。会場利用以外でもニコライ・バーグマンのフラワーボックスと一緒に、ゲスト自身で選んだシャワージャルをセットにしたお土産を配布した。

商品開発においては「朝目覚めてから夜眠るまでを共に寄り添う」という考えのもと、世界の著名なマスターパフューマー(調香師)とコラボレーションし、オリジナリティと創造性を重視。繊細かつ複雑なブレンディングを行い、男性・女性ともに使用できるユニセックス商品を数多く揃えているのも特徴だ。

文=砂押貴久

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