Close

PICK UP

国境は知っている! 〜ボーダーツーリストが見た北東アジアのリアル

ウラジオストク国際マラソンのゴール目前の光景。背後に金角湾大橋が見える

このところ、日本からの観光客も順調に増えているウラジオストク。この街を訪ねるのなら、9月がいちばん楽しいかもしれない。1年のうちで最も注目のイベントが多い月なのだ。

まず、9月17日から始まる「カニフェスタ」。日本海に面したウラジオストクは海鮮の宝庫。市内のシーフードレストランは、どの店もカニ尽くしとなる。以前、本コラムで極東ロシアの食の新潮流としてパシフィック・ロシア・フードについて紹介したが、この地に住むロシア人シェフたちは、彼らなりの調理法で、カニやホタテを外国人旅行者に味わわせてくれる。


ウラジオストクのカニ尽くし御膳。茹でた大ぶりのタラバガニやナマコの酢漬け、ホタテの刺身、シーフードスープ、ロシア風カニサラダなど

9月21日から27日にかけて、ウラジオストク市内のオケアン映画館を中心に開催されるのが、国際映画祭アジア太平洋地域(The International Film Festival for the Asian-Pacific Region)で、海外の映画関係者がこの美しい港町に集まる。

駆けながら絶景の風景を眺める

今年は60名近い日本人が参加することで話題を呼んでいるのが、9月22日に開催されるウラジオストク国際マラソン(VLADIVOSTOK INTERNATIONAL MARATHON)だ。

スタート地点は、ピョートル大帝湾に突き出たムラヴィヨフ=アムールスキー半島の南沖に浮かぶル―スキー島。ここには極東連邦大学のキャンパスがあるが、かつて軍事的に足を踏み入れることのできなかった場所も多いため、手つかずの自然が多く残っている。

コースは、そこから2012年のAPEC開催時に結ばれた巨大な斜張橋のルースキー大橋と金角湾大橋へと延びていく。ルースキー大橋の2本の橋脚の高さは324m、全長3.1kmの巨大な橋で、普段は車でしか通行できないが、マラソン大会のときだけランナーにも開放される。橋の下はトルコのボスボラス海峡にちなんで、東ボスポラス海峡とも呼ばれ、周辺に点在する島並みの美しさは格別だ。

ふたつの橋を渡り、帝政ロシア時代の街並みが残るスヴェトランスカヤ通りを駆け抜けると、ゴールの中央広場が見えてくる。2016年に始まったこのマラソン大会には、ハーフマラソンや5kmコース、子供用1kmコースなどもあり、ファミリーでの参加も多い。

文=中村正人 写真=佐藤憲一、VL.RU

記事が気に入ったら
いいね!しよう

LIKE @Forbesjapan

Forbesjapanを
フォローしよう

FOLLOW @Forbesjapan

あなたにおすすめ

合わせて読みたい