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F Ventures創業者の両角将太(左)とワンフィナンシャルCEOの山内奏人

17歳で連続起業家にしてForbesのアジア版「30 UNDER 30」に選ばれた山内奏人。山内は9歳の頃からプログラミングを始め、12歳でdelyにインターンとして参画。15歳で立ち上げたワンフィナンシャルは、2018年6月にリリースしたレシート買取りアプリ「ONE」で話題になった。20万を超えるレシートが集まり、現在は一時休止中だ。

福岡の独立系VCとして、シード期のスタートアップ投資と学生起業支援のイベントを運営する「F Ventures」。その創業者の両角将太が山内と対談し、学生起業家の実態と苦難、そして将来像を探った。

「とにかく大人に舐められたくない」

両角前回の記事では学生起業のメリットについて話しました。今回は、学生起業家として今最も輝いている起業家の一人、山内さんをお呼びしました。僕は起業こそしていないものの学生時代には起業家にインタビューしており、その経験が福岡でのVC立ち上げに結びついています。今日は学生起業家としての山内さんに、その実態や本音を語っていただきたいと思います。

僕と山内さんの出会いは、起業関係のイベントでしたよね。中学生だったにも関わらず、山内さんはこの頃からすでにたくさんの起業家コミュニティに出入りしていました。起業というのは目的ではなく手段だと思いますが、こうした活動を通して何を目指しているのかを教えてください。

山内:僕がいま注力しているのは、複数通貨時代に対応したテクノロジーです。電子マネーやポイント、仮想通貨など、たくさんの通貨が使われるようになります。それにテクノロジーで対応するのが、ワンファイナンシャルの狙いの一つです。

レシート買取りアプリ「ONE」は次世代の金券ショップのイメージです。金券ショップは古くからありますが、いろいろなものを交換できる優れたシステムです。銀行ではハイエンドすぎる貨幣の交換を手軽に提供するためにアプリにしました。

両角:実際に会社を経営している山内さんの立場で、学生起業のメリットやデメリットにはどのようなものがありますか?

山内:やはり最大のメリットは、いろんな人に会えることですね。学生というだけで面白がってもらえるし、メディアにも取り上げてもらえる。昨年、孫正義育英財団にも参加しました。

逆に、デメリットはそれ以外の全てです(笑)。初対面の人にはたいてい舐められます。採用や資金調達も最初はなかなかうまくいきませんでした。近年は学生向けファンドも現れていますが、最初のラウンドでは50社回っても結果が出ませんでした。

両角:投資家も、若い人になら口出ししやすいと思っていることがありますよね。

山内:だからこそ、いまは大人と対等に戦えるようになりたい。ひたすらファイナンスや法律を勉強しましたし、ネット記事も毎日1000本は読みました。年齢でバカにされないよう、結果を出すための努力するようになった。だから、インキュベイトファンドの本間真彦さんがフェイスブックで「山内は並みの大人よりも決済の知識をもっている」と評価してくださったときは嬉しかったですね。

両角:僕が山内さんを尊敬しているのは、この点です。いろいろな人と会うだけで満足せず、並行して自己のアップデートにも取り組むのは簡単ではありません。

良いと思った人は何カ月かけても口説き落とす

両角:山内さんは、客観的に自分の立場や魅力を理解し、それをうまく利用していますよね。そうした強かさがあるから、大人のコミュニティにも入っていけるのも納得できます。

しかし、社内では年上に指示を出すこともあるはず。採用や人事はどうしているのでしょうか。学生起業家の多くは、大人を口説いて自社に引き抜くことができず、つまずいている印象があります。

山内:年上に対して躊躇しないですね。パフォーマンスさえ良ければ、年齢なんて関係ないと思っています。ワンファイナンシャルのメンバーは年齢や国籍、性別もバラバラです。

構成=野口直希 写真=小田駿一

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