USBLNのホートンCEOによると、DEIは現在、米企業を支援するベンチマーク・ツールとして利用されている。
「これは、改善点を特定し、障害者と協働するためのもの。アクセシビリティーの問題は、障害のある人たちにとってより包摂的な文化を促進するために必要不可欠だ。スマートフォンのアプリやウェブサイトは、米企業が日常的に利用している。アクセシビリティーに関して、事後でなく最初から組み込むものだという考えに向けた大きなチャンスがある。DEIは、企業に対してこの問題について注目するよう促しており、動きや変化が見られるようになっている。アクセシビリティー向上にはまだまだ長い道のりがある」
障害者に対応した職場環境を作ることは、倫理的な面だけでなく、ビジネス面でも利益がある。ホートンいわく、多様性とインクルージョンはイノベーションを生み、より良い製品やサービスにつながる。「労働力の多くはミレニアル世代で、障害者を受け入れる企業を高く評価している」
ホートンによると、DEIは社内の変革を促す目的で企業によって利用され始めているという。「こうした企業は“トップスコア”企業をうたい、社員リソースグループとの対話を始めるツールとして利用している。また、人材や障害のインクルージョンを推進する企業として自らをアピールしている」