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(Carsten Koall by Getty Images)

カナダ政府は先月、ビール製品の規制改定案を発表した。導入されれば、国内製造業者は製品のラベルに全原材料を記載することが求められるが、一方で現在より多くのハーブやスパイスを加えることも可能になる。また、ビール製品は残糖量と添加物に基づいて定義されることになる。

カナダ政府によると、規制改定に伴う変更点は次の通りだ。

1. スタイルにかかわらず全タイプのビールに適用される成分規格の導入と、食品添加物についての情報源の単一化により、重複が減る。

2. 新たな原材料の使用や風味付けを許可することでビールの定義を拡大し、イノベーションを可能にするとともに市場動向をより反映したものとする。

3. 客観的な測定基準を設けることで、ビールの整合性を保つ。

4. 不一致を減らすため、既存の要件を明確化する。

同規制案は既に昨年、一般と産業界からの初回意見聴取を終えている。カナダ食品検査局(CFIA)によると、当時賛否両論が寄せられた分野は主に3つあった。

1つ目は、ビールは大麦または小麦の麦芽を原料とするとの定義で、これはビール醸造業者の大多数の支持を得ていた。2つ目は、残糖量を全体の4%までとすることだ。こうすることで、一部のスタイルのビールが除外されたり、クラフトビールの開発・創作が阻まれたり、貿易上の影響が生じたりするかもしれないとの批判が寄せられた。3つ目は、ラベルにアレルゲンの記載を必須とすることだ。この点に反対したのは、ビールに大麦か小麦の麦芽が含まれていることは既に消費者に知られた事実だと感じていた人のみだった。

カナダのビール産業の規模は大きい。カナダ統計局によると、2016年の売上高は91億ドル(約1兆円)で、16/17年度のアルコール類の総売り上げの40.6%を占める。カナダの食品市場ではさらに、利益を生みそうな新原料がまもなく解禁される。それは、今年合法化される大麻だ。

「非常に破壊な大人向けプレミアム飲料製造企業」を自称するトロントのプロビンス・ブランズ(Province Brands)などの小規模なビール製造業者は、大麻を使ったビール製品開発に取り組んできた。(開発は慎重を期してカナダ国外で行われた)

編集=遠藤宗生

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