生産性を上げるにはどうすれば? 驚くほど簡単な10の方法

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幸福と同じくらい達成困難なことがあるとすれば、それは生産性の改善だ。しかし、幸せになることと同じように、生産性の改善方法はそれほど複雑ではない。

重要なのは、より懸命に働くことではなく賢く働くこと。生産性を最大化する効果が実証されている次の10のコツを実践しよう。

1. 定期的に休憩する

仕事の間に短時間の休息を挟むことで、集中力と創造性、記憶が向上する。長時間続けて働いていると、ストレスや疲労がたまり、意思決定が鈍ってしまう。リフレッシュして、エネルギー補給するため、仕事では時々休憩を取ろう。

2. 重要な仕事は朝一番に取り掛かる

マーク・トウェインはかつて「朝一番に生きたカエルを食べれば、1日の間にそれより悪いことは起きない」と述べた。トウェインの言葉に基づき、「Eat the frog(カエルを食べる)」テクニックを編み出した自己開発の専門家・講演者、ブライアン・トレーシーによると、この「カエル」とは、やることリストの中で最も重要なタスクで、行動を起こさない限り先延ばしにしがちなものだ。

重要な仕事に朝一番に取り掛かる習慣をつけるのが、パフォーマンスと生産性を高める鍵、とトレーシー。やるべきことが2つ以上ある場合、トレーシーは「最も醜いカエルを先に食べる」、つまり最も困難なものから始めることを勧める。「すぐに仕事に取り掛かり、完了するまで根気強く続けるよう訓練することが重要」とトレーシーは述べた。

3. シングルタスキングをする

人間の脳は、マルチタスキングができないようになっている。米国心理学会(APA)によると、マルチタスキングをすれば生産性は最大40%低下する。複数のタスクの間を往復していると集中力が制限され、脳内の作業メモリが妨害されて、ストレスと精神疲労が増すためだ。

時間管理のソフトウエアなどを使い、時間の感覚を失わないように努める。また燃え尽きを防ぐため、あまり張り切り過ぎないようにして、定期的に優先事項を見直そう。

4. 「2分ルール」に従う

ベストセラー本『はじめてのGTD ストレスフリーの整理術』の著者で生産性コンサルタントのデビッド・アレンは「2分ルール」を説いている。これは、2分でできる未完了のタスクがある場合、後回しにするとさらに時間がかかるので、今すぐすべきというものだ。メールへの返信や皿洗いなど、日常の雑務にこのルールを適用すれば、先延ばしにすることがなくなり、1日に完了できる仕事の数が増えて生産性が劇的に向上する。
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翻訳・編集=出田静

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