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ブドウ一粒に込められた思い~グローバル・ワイン講座

ナパの風景(イメージ図 、FloridaStock / Shutterstock.com)

カリフォルニアのワイン産地で、もっとも名が知られているのは、ナパ・ヴァレーだろう。サンフランシスコの北に位置し、車で1時間程度でナパの玄関口に到着する。日帰りでも行けるので、シリコンバレー出張やサンフランシスコ観光のときなど、ぜひ訪れてほしいお勧めのワイン産地だ。

ナパには、年間350万人もの観光客が訪れる(2016年データ)。アメリカ経済に与える影響も大きく、ナパのワイン産業により、30万もの雇用が創出され、その経済効果は、年間500億ドルと試算されている。

ナパのワイン産地は、南北に走る二つの山脈に挟まれた谷間に細長く広がる。ブドウの成育期である春夏の日中は、カリフォルニアの太陽を十分に浴びてブドウの糖度が高まる一方、サンパブロ湾や太平洋からの冷涼な霧や風の影響で昼夜の寒暖差が激しく、朝晩は冷え、ブドウに一定の酸度が保たれる。

ブドウの成育期に雨が少ないため、灌漑による水やりが一般的だ。特にここ数年は、乾燥による干ばつや、山火事が問題となっている。

昨年10月、ナパを含むカリフォルニアのワイン産地が、大規模な山火事に襲われたのは記憶に新しい。多くのワイナリーや住居が消失し、甚大な被害を出した。復興は今もなお続いている。カリフォルニアのワインを買って楽しむことや、現地を訪れワイナリーやレストランに行くことも大きなサポートになる。

今回は、初めてナパに行く人のための観光ガイドとして、王道ワイナリーやレストランなどの観光スポットを紹介したい。 ナパでは、ガイドツアーに参加して詳しく学ぶこともできるし、気軽にワインを試飲することもできる。地元素材を使った料理とワインのペアリングを楽しんだり、リゾートタイプのホテルでゆったりした時間を過ごすなど、それぞれの楽しみ方がある。 


ナパの29号線を走ると目にする看板は写真撮影スポットになっている。

ナパの主要なワイナリーは、南北に走る幹線道路の29号線とそれに並行するシルヴェラード通り(Silverado)に集中しており、短時間でも効率よくワイナリー巡りができる。

サンフランシスコからナパに入ると、最初に到着するのが、カーネロス地区(Carneros)。ここは、サンパブロ湾にもっとも近く、湾からの冷たい空気や霧の影響をよく受けるので、ナパの中では冷涼な地域だ。そのため、早めに成熟するピノ・ノワールやシャルドネの品種が栽培され、スパークリング・ワインも作られている。

ひときわ目立つのが、丘にそびえ立つドメーヌ・カーネロス(Domaine Carneros)のお屋敷。こちらは、1987年にシャンパーニュ地方の名門テタンジェが合弁で設立し、シャンパーニュと同じ品種であるシャルドネとピノ・ノワールから、同じ瓶内二次発行の製法でスパークリング・ワインを作る。試飲やツアー参加は要予約だ。

少し北上すると、ナパのダウンタウンがあり、ホテル、レストラン、ワインショップやバーが立ち並ぶ。オックスボウ・マーケット(Oxbow Public Market)を訪れるのも楽しい。新鮮な牡蠣やシーフードが食べられるホグ・アイランド・オイスター・バー(Hog Island Oyster Bar)、ゴッツ・ロードサイド・バーガー(Gott’s Roadside)、リチュアル・コーヒー(Ritual Coffee Roasters)、カップケーキのカラズ(Kara’s)、ローカルのビールや蒸留酒の専門店など、たくさんのお店が入っている。

文・写真=島悠里

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