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働き方革命最前線 ─ポストAI時代のワークスタイル

Who is Danny / shutterstock.com

前回紹介した「おもてなし情報収集術」について、ありがたいことに多くの反響をいただきました。

その反響のなかで気になったのが、「せっかく自分が先取りした情報やアイデアを人に明け渡すなんて、もったいないじゃないか」「情報をGIVEする戦術は確かに面白そうだけど……いきなりメールを送るのは相手に迷惑では?」「無視されたらなんかかっこ悪い」というご意見です。

これらは簡単に整理すると、以下ふたつの「不安」にまとめられます。

1. アイデアを人に話すことで、手持ちの駒を人に明け渡してしまう心許なさからくる不安

2. 要らない情報を送ったら嫌がられるんじゃないかという不安

結論から申し上げますと、これらについては全く不安に思う必要はないです。その理由について説明します。まず1について。確かに情報は、人にGIVEするより、自分だけで抱え込んだほうが得だと思う人は多いかもしれません。ましてや、情報を与えることがライバルを助けることになりはしないかなどと考える人もいるでしょう。

確かに、一昔前までの、一部の人しか情報を得ることができない時代ではそうでした。しかしインターネットの時代では、どんな情報も検索すれば簡単にたどり着けてしまいます。それに、仮に何か新しいアイデアを思いついても、たいがい一週間くらいから一か月くらいのうちに、ライバルも同じことを思いつくくらい、スピードの早い時代でもあります。

そんな時代において、“情報を持っている”ということ自体は、もはや大した武器にはならないのです。

それならば、“いち早く情報をGIVEする人”になったほうが、むしろ有利です。どのみち誰かが知る情報だったり、思いつくアイデアだったりするなら、いっそ自分から率先して人にGIVEすることで、自分以外の人の視点を多く取り込む能力を強化したほうが、これからの時代の武器になると思います。

スルーされることにも価値がある

2について。メールを1通送ることでそこまで迷惑がられることはないので、あまり気にしなくていいと思います。僕も「迷惑だ!」なんて言われたことはないし、誰だって忙しいので、そんなことで怒ったりはしないです。「返事をくれたらラッキー」くらいに構えていただければいいと思います。

例えば僕の場合、メールを20通送って、返事があるのは3通くらいです。そのとき、相手から「俺はこういう観点でこの情報が面白かった」とフィードバックが返ってきます。実はこのフィードバックにこそ、価値があるのです。つまり、僕はただ1分くらいで情報を送っているだけで、「その人がなぜその情報を面白いと感じたか」という情報をもらえる、ということなのです。

文=尾原和啓

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