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I write about strategy, leadership and red teaming

mirtmirt / Shutterstock.com

多くのビジネスリーダーにとってアマゾンは、現代のハンニバル将軍やチンギスハン皇帝といった存在となった。アマゾンは恐ろしい怪物であり、ちょっと姿が見えただけで誰もが白旗を上げたくなる。

私がそのことを知ったのは昨年の夏。アジアのとあるクライアントの本社を訪問し、CEOが直面する苦境について聞いた時だった。

「直近の四半期の利益は過去最高になり、昨年は年間利益が過去最高を記録した。それでもCEOの私は、わが社は廃業へと向かっていると断言できる」と語る彼には、明らかに不安の表情が浮かんでいた。「それは、アマゾンが参入しつつあるからだ。わが社には対抗する術がない。既にアマゾンの勝ちだ」

彼の心配は当然だが、私は「戦う前に諦めるのは間違いだ」と伝えた。「何の意味がある?」と彼は返した。「アマゾンは無敵だ。ただ参入するだけで勝ってしまう。わが社がまだビジネスを続けられているのは、アマゾンがこの市場に参入していないからだ。実際に参入すれば、わが社は終わりだ」

「そうかもしれない」と私は答えた。「でも、Fire Phone(ファイアフォン)という製品を聞いたことはありますか? アマゾン・ローカルはどうでしょう? アマゾン・デスティネーションズ、アマゾン・ウェブペイは?」

私が言いたかったのは、アマゾンは完璧ではないということ。彼らは過去に大きな過ちをいくつか犯してきたし、今後もさらに犯すに違いない。

私は、彼の会社の管理職向けトレーニングで教えていた「レッドチーム思考」ツールの利用を提案した。同ツールを使えば、彼の会社が事業を展開する分野でアマゾンが失敗する可能性を探り、さらにその失敗を自社の利益につなげる方法を見出せる。

また同じテクニックを使えば、たとえアマゾンによって今の市場を追い出されても存続できるような独自のビジネスの発展に向けた選択肢を開発できる。「アマゾンの勝利は確実ではない」と私は強調した。「あなたの敗北も決まったわけではない」

昨年にアマゾンが米自然食料品スーパー大手ホールフーズ・マーケットの買収を発表した時、多くの食料品店がこのCEOと同じ気持ちを抱いたのではないだろうか。私からのアドバイスは、彼に対するものと同じで「諦めるにはまだ早い」ということだ。

編集=遠藤宗生

 

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