米ソニーCOOが語る「エンタメ業界、3つの最新トレンド」

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1月9日から米ラスベガスで開催された家電見本市「CES」では、数多くのテック企業が新製品やプロトタイプを発表した。ソニーの米国法人であるソニー・エレクトロニクスは、「Lens to Living Room(現実の世界をリビングルームに届ける)」という思想を実現するべく、最新のカメラやテレビ、車載オーディオシステム、ヘッドフォンなどを発表した。

フォーブスはソニー・エレクトロニクスのプレジデント兼COOであるMike Fasuloにインタビューし、今後のエンターテインメント業界のトレンドについて話を聞いた。

1. スマートアシスタントの課題
「AIが進化する中、消費者のパーソナルアシスタントに対する要求レベルは高まっている。企業にとっても自宅やオフィスで役に立つ製品の開発は大きなチャレンジとなっている。開発の観点からだけでなく戦略的な観点からも、スマートでコネクテッドな生活がどういうもので、どのような製品が求められているのかを把握することが求められる。メーカーや企業は皆同じ課題に直面し、各社は異なるアプローチを取って消費者を満足させようと努めている」

2. 転換期を迎えたVR
「これまでVRはバズワードの域を出なかったが、テック業界の目がAIなど他の技術に向いている間にハードとソフトは格段の進化を遂げ、いよいよ転換期を迎えている。オキュラスリフトやオキュラスタッチはVRヘッドマウントディスプレイの価格を下げ、ニューヨーク・タイムズは360度動画を毎日配信するなど、VRコンテンツも増えている」

3. 独自コンテンツの隆盛
「ネットフリックスやHuluは独自コンテンツを強化し、映像コンテンツの製作スタジオとして抜きんでた存在になっている。彼らは自社の持つユーザーの視聴データを分析してコンテンツ製作に役立てている。こうした強みを武器に、彼らは伝統的なスタジオやテレビ局に挑戦している」

編集=上田裕資

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