今年1位に輝いたのは、昨年から順位を1つ上げたフェイスブックだ。虚偽情報の拡散や、ユーザーへの心理的な悪影響に関する研究結果などで批判的な目が向けられているにもかかわらず、同社の売り上げは伸び続けている。約1万7000人の従業員の士気は高く、同社で働くメリットとしては、職場の福利厚生や、賢い人材と一緒に働けることが挙げられた。
同社のカリフォルニア州メンロパーク本社で働くある従業員は最近、グラスドアに次の投稿をしている。「エネルギーにあふれ、自分の仕事に信念を持つとても知的な人たちと一緒に働ける。(…)影響力を行使して、文字通り何十億人の心を動かす商品を届けるよう、権限が与えられ、奨励される。(…)それに、食べ物もたくさん用意されている」
昨年の首位から2位に後退したのは、戦略コンサルティング企業のベイン・アンド・カンパニーだ。ベインと同様に毎年多くの経営学修士(MBA)卒業生を採用する一流コンサル企業2社のボストン・コンサルティング・グループ(BCG)とマッキンゼー・アンド・カンパニーはそれぞれ3位と12位につけた。ベインは10年連続で同ランキングへの入選を果たしている。同じく10年連続でランク入りしたのはグーグル(5位)とアップル(84位)の2社のみだ。
ベインの従業員は、同社の良い点として専門能力開発への注力とポジティブな文化を挙げた。ある評価者は「やる気にあふれ、安定して現実的で、協力的な素晴らしい人たちが働いている。昇進サイクルと専門能力の開発について明確な見通しが持てる」と記している。他には「全員がリアルタイムでの指導に注力し、他者の成功と改善を真に望んでいる人ばかりだ」とのコメントもあった。