今年で2回目の発表となったフォーブスの「留学生が選ぶべき米国の大学トップ50校」ランキングでは、米国が今後も学士教育で世界をリードしていけるのかという疑問が投げかけられる結果となった。
米大学で学ぶ留学生数は、入手可能な最新データである2015~16年度で、初めて100万人を超えた。だが、留学生増加の波は終わりを迎えつつあるかもしれない。留学生入学数は過去10年間にわたり順調に増加していたが、最新データでは米国の高等教育機関の4割近くがわずかながらも注目に値する減少(-2%)を報告した。
地域別に見ると、全体の約半数を占める中国とインドからの留学生が、それぞれ25%から23%、27%から23%へと減少。別の2017年の調査では、学士課程への出願が最も減ったのは中東で、39%の大学が出減少を報告した。
だが、米国の大学は依然として留学先として断トツの人気を誇っており、世界中の学生から高等教育の最高峰とみなされている。フォーブスは昨年に続き、「留学生が選ぶべき米国の大学トップ50校」ランキングを、教育の質(50%)、留学生の割合(25%)、留学生の増加率(5%)、留学生卒業率(10%)、留学生に人気の分野を学ぶ学生の割合(10%)に基づき作成した。
トップ10
2年連続で1位となったのはバブソン大学。マサチューセッツ州ウェルズリーにある起業家育成に特化した大学で、全学生が経営学の学士号を得る。留学生の割合が26%と非常に多く、必要に応じて留学生の経済支援をする数少ないリベラルアーツカレッジで、その名は世界中で知られている。
2位と3位には、カリフォルニア州のクレアモント・カレッジズ・コンソーシアムを構成する小規模なリベラルアーツ校、ハーベイマッド大学とクレアモント・マッケナ大学が入った。
4位と5位は、名門研究大学であるカーネギーメロン大学とマサチューセッツ工科大学。6位以降はコロンビア大学、ボストン大学、ロードアイランド・デザイン大学が続いた。トップ10を締めくくる2校は、ペンシルベニア大学とブリンマー大学だ。