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マーケット、ミレニアル世代、マネー担当。

charnsitr / shutterstock.com

2011年当時、700ドルの預金しか持っていなかったオラフ・カールソン・ウィー(Olaf Carlson-Wee)はそのほぼ全額をビットコインに投資した。社員らを説得し、給料5万ドルもビットコインで支払うことにした。家の家賃もビットコインで支払いたいと家主に頼み込んだ。

レストランで食事した際には友人に現金で立て替えてもらい、後でビットコインで返していた。

10月2日、米ボストンで開催されたフォーブス「アンダー30サミット」の会場で、ウィーは当時の思い出話を披露し「それはずいぶんと過激なライフスタイルだった」と話した。

6年が経った今もビットコインだけで生活するのはかなり難しい。しかし、ウィーの苦労はようやく実を結びつつある。2016年9月、ウィーは仮想通貨のみを用いるヘッジファンドのPolychain Capitalを400万ドルで設立した。1年が経って運用総額は2億5000万ドル(約282億円)に達している。これはビットコインの相場が急騰したことも一因だが、Polychainにはアンドリーセンホロウィッツやユニオンスクエアベンチャーズ、セコイアキャピタルといった大手VCが資金を注いでいる。

現在27歳のウィーは、ビットコインの将来に巨大なポテンシャルを見出した。「これはある意味では現状の世界を破壊するテクノロジーであるし、これまで不可能だったことを可能にするテクノロジーでもある」

仮想通貨市場の時価総額は今年1000億ドル(約11兆円)を突破し、毎日のように新たな通貨が生み出されている。ビットコインのトークンを発行する企業「Tezos」のCEOのKathleen Breitmanや、ブロックチェーン向けのストレージを提供する「Sia」の共同創業者のDavid Vorickらも、ウィーとともにステージにあがり、この分野の現状について語りあった。

歴史は繰り返す

ビットコインについて知識が浅い人たちは、現在の状況をかつてのドットコムバブルに例えがちだ。しかし、仮に現在の状況がバブルだったとしても、それが果たして本当に酷いことなのかどうかは分からない。

2000年のドットコムバブルが崩壊した際には、1.8兆ドルが市場から消滅した。しかし、アマゾンやグーグル、eBayといった企業はその後の厳しい時代を生き抜いた。IPOジャンキーと呼ばれた無能なトレーダーたちは大金を失ったが、正しい知見を持ったインターネットのパイオニア企業らはその後、莫大な富を築き上げることになった。歴史は繰り返す。

ウィーを含む3名の登壇者らは、仮想通貨分野は今、楽観的なムードに満ちていると述べた。しかし、過剰な熱狂状態ではないという。初めてビットコインに投資する人にアドバイスはあるかという問いかけに彼らはこう答えた。

ビットコインについて何も知らない人が投資するのは無謀な行為だ。自分が何に金を投じようとしているのか、そこにあるテクノロジーをまずは理解したほうがいい。

編集=上田裕資

 

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