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世界37カ国、700万人が愛読する経済誌の日本版

WeWork Japanのクリス・ヒルCEO(最高経営責任者)

18カ国52都市(開設予定含む)に展開し、世界最大のコワーキングスペースの名をほしいままにする「WeWork」。2018年初頭に六本木、新橋、銀座でのスペース開設を発表し、日本での注目はさらに高まっている。

9月25日には、Forbes JAPANと岡村製作所の主催で開催されたイベント「Work Style Session 2017」に、WeWorkのCOO(最高執行責任者)を務め、WeWork JapanのCEO(最高経営責任者)を兼任するクリス・ヒルが登壇。早稲田大学ビジネススクール准教授の入山章栄との対談で、初めて日本に向けたメッセージが語られた。

本稿では、2人のセッションの様子をお送りしよう。

WeWorkはコワーキングスペースではない

入山:今、日本でもたくさんのコワーキングスペースが開設されていて、人々はコミュニティの重要性を感じています。一方で、スマートフォンが当たり前のように使われるデジタルの時代でもあります。なぜクリスは7年前というデジタルが強力な時代に、コミュニティの重要性を感じたのでしょうか?

クリス:今の時代はスマートフォン1つあれば、レストランの予約やタクシーの配車、フードデリバリーなど、なんでもできてしまう。でも、だからこそリアルのコミュニティが重要なんだ。コミュニケーションを成り立たせるのは人と人との関係だ。テクノロジーに基づいて環境とコミュニティを作っていきたいんだ。その時に一番重要なのは、「信用」だよ。

入山:ありがとうございます。では、今日お集まりの皆さんがおそらく一番気になっているであろうことを聞いてみましょう。ずばり、WeWorkはなぜ今こんなに注目を集めているのでしょうか?

クリス:WeWorkはコワーキングスペースではなく、グローバルコミュニティなんだ。もちろんスペース事業は中心だが、我々の仕事の一部でしかない。ここにいらっしゃる方々の誰であっても、望むならば東京に限らずNYやベルリンの160万人のコミュニティにジョインできる。

最終的に我々がつなげたいのは、「テクノロジー」と「人」の関係、そして「スペース」だ。例えば、これから会社を作りたいという人が設立方法をわからなくてもアイデアさえあれば、WeWorkでは通訳のツールを提供できる。デジタルネットワークに「どうやってビジネスを作るのか?」と尋ねれば全世界から一挙に返事が押し寄せるだろう。そうやってつながったパートナーが実は同じオフィスの4階下の人だった、なんてエピソードもあったよ。

繰り返しになるけど、WeWorkはコワーキングスペースではなく、グローバルネットワークのコミュニティなんだ。デジタルだけでつながりを生むこともできるけど、リアルの場では情報の交換に留まらないエモーションやエネルギー、問題意識をシェアすることができる。コーヒーなんかを飲みながらリラックスして語りあえば、きっと良い経験が生まれるはずだよ。

入山:僕は経営学者ですが、今の話は非常に重要です。エモーションがビジネスに有効だというのは、経営学でも重視されています。ポジティブな感情状態の方が、生産性が上がる。だから最近では、「ポジティブ」や「ハッピー」がキーワードになっているのでしょう。

しかし同時に、情報と違って「感情」はなかなか遠いところまで伝わらないということも明らかになっています。感情は言葉だけでなく、その話す人の声色や、顔の表情、身振り手振りなどを介して伝わるからです。顔を突き合わせている人の間であれば雰囲気や感情を共有できるけど、そうじゃければ同じ会社の中でも伝わらない。感情を含めた伝達をするためにはリアルの場が大切だということですね。

コミュニティが増えれば、文化は自然に変わる


早稲田大学ビジネススクールの入山章栄准教授

入山:では、話題を変えてみましょう。これから東京に進出する際に六本木、銀座、新橋という3つのロケーションを選定されたようです。その理由はなんでしょうか?

クリス:六本木アークヒルズは、周りに国際的な企業が集まっているというのが大きいね。2つ目はGINZA SIXの最上階なんだけど、この辺りにはいろんなビジネスがあるからこれを集めると面白いと思ったんだ。日本でこういう場所でビジネスを始めるためには賃料などのコストが大変だから、そういう人を助けたい。

そして新橋を選んだのは、新橋というサラリーマンエリアの中心というイメージのある場所にシェアリングスペースを作りたかったからだ。

入山:汐留じゃなくて新橋というのが面白いですね。ではもう少し具体的に、WeWorkが入ってくることで日本にどんなインパクトを与えようと考えていますか?

文=野口直希 写真=小田駿一

 

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