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私がレッドベターから学んだこと

スイングの指導を行うデビッド・レッドベター(左)。

前回は、私がレッドベターから学んだ「ゴルフスイングの本質を見抜く」ということに関してお話しさせていただきました。

少し触れておきますと、レッドベターの偉大な点、他のゴルフインストラクターと異なる最も優れている特徴は、目に見える表面的な問題、例えば、「左ひじが引ける」「体がスウェイしてしまう」「トップする」などといった問題を、「左ひじが引けないように」「スウェイしないように」「トップしないように」などと「問題点が出ないように意識してスイングする」というような表面的な修正をするのではなく、根本的な原因を探り出し、その点を修正することで、結果的に問題点を改善していくという手法にあるという事でした。

今回は、「本質を見抜くために必要な要素」についてお話しさせていただきます。

皆さんご存知のようにゴルフに限らず何事においてもそうですが、何かを修正・改善して結果を出すためには、
・問題把握
・修正・改善
この両方を正しく行う必要があります。

何が主要な問題かを判断し、それを修正する方法を熟知している必要があるという事です。

部下が育たない理由

これを読んでいる方は、会社のリーダー、CEO、あるいは管理職の方が多いでしょうから、「部下が自分の思うように仕事が出来るようにならない」「どうしたら上手く仕事が出来るようになり、自分の片腕として働けるようになるのか?」と思われたこともあるでしょう。

部下が思ったように育たないのは、
・能力の問題なのか?
・精神的な部分の問題なのか?
・職場やそれ以外の環境、人間関係が問題なのか?
・上司である自分の問題なのか?
他の点も含め、色々な要素を考慮した上で、まずは問題点の原因を特定します。そしてそれに基づいて最も効果的な対策を考えて、実際にそれに沿った活動をしてもらうというのが基本的な方法でしょう。

その際、問題を正しく把握できない、あるいはどのように指導したら良い部下となるのか分からない状態では、その時の気分によってミスを責めたり、上手くできないことをもっと「こうしろ!」という指示を出したりと、感情的な指導になってしまいます。

自分で全てやろうとせず、専門家に意見をもらうことが、一番効果的な方法でしょう。

ゴルフスイングの修正・改善も全く同じなのです。

スイングとはどうあるべき物なのか?を正しく理解していることが、スイングを上手く修正するための絶対条件となります。

・ゴルフはクラブという道具を使ってボールを飛ばすスポーツですから、クラブの動きがどうあるべきなのか?
・クラブの動きとボール飛球の関係性
・安定して良いショットを打つために、道具としてどのようなクラブを使うべきか?
・クラブを動かす人間の体や脚、腕、肘、手首などの動きがどうあるべきか?
・身体的な構造や特性によってスイング(自分の動きとクラブの動き)にどう影響が出るのか?
・心理状態がどのような影響を与えるか?

など、スイングに関連する要素を全て把握している必要があります。そして、様々な問題およびそれらの効果的な修正方法も熟知していなくてはなりません。

一般のゴルファーから見たら、このような事を知っているのがゴルフインストラクターとして当然だと思うでしょう。私もこの世界に入る前は漠然とそのような思いを持っていました。

しかしながら、日本だけに限りませんが、ゴルフのレッスンの世界には、まだまだ時代遅れな感覚的手法が多くはびこっています。

文=石田昭啓 編集=飛松紅葉

 

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