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世界37カ国、700万人が愛読する経済誌の日本版

ジュンハシモトの橋本淳(左)、チームラボの猪子寿之(右)

大自然に囲まれた徳島県那賀郡。そこにルーツを持つ2人の天才がいる。日本を代表するウルトラテクノロジスト集団チームラボの代表、猪子寿之氏と、表参道ヒルズにフラッグショップを構えるメンズファッションブランド、ジュンハシモトの橋本淳氏だ。

地方から東京に進出し、世界を目指す2人。人並外れた頭脳と行動力で、未来を創造していると言っても過言ではない。そんな2人が、幼少期の原体験から、多忙を極める経営者の仕事術、時代に名を刻む壮大な夢まで、本音を語り合った。4回の連載を通して、その思考回路を読み解いていく。


──お二人ともご出身が徳島県ですが、幼少期はどんな子どもでしたか?

橋本:僕は子どもの頃から「どうしたらかっこよくなるか」をよく考えていました。田舎だったので、服を買うのは近所に1軒だけあるスーパーの衣料品売り場でしたが。猪子さんは街中の出身でしたよね?

猪子:そうですね。先祖をたどるとルーツは徳島県那賀郡ですが、幼少期は徳島市に住んでいました。徳島市は自然豊かな街ですよ。小学校が徳島城の近くで、裏手に山があって……。それが徳島市の指定天然記念物なんです。だから手入れがされていなくて、鬱蒼としてる。その原生林が遊び場でした。少し掘り返すと、江戸時代の瓦が出てきたりして。

橋本:え、瓦ですか!? お宝!

猪子:いや、大したものじゃないんですよ。ただ歴史が好きだったんで、子供心に「すげー!」と思って。他にも、洞穴に秘密基地を作ったりしていました。山は誰も来ないから自由。まったく制約がない。

橋本:そういう自由な空間で遊んでいたことが、猪子さんの独特な感性につながっているんですかね?

猪子:うーん、自分では特に意識していないですが、そうかもしれない。都会が平面でできているのに対して、森とか山とか、自然界って立体的じゃないですか。そういうところで遊ぶと、空間認識能力が鍛えられるって言われてるんですよ。

橋本:空間認識能力?

猪子:いま教育分野で重要になってる能力です。言語的・数理的な推論力と同様に最も重要な能力とされていて、この能力値が高い人ほど社会に出た後に実績を残してるんですよ。IQよりはるかに比例関係があるんです。

橋本:山を縦横無尽に駆け回っていたら相当高まりそうですね。僕は猪子さんとは逆で、制限があったからこそ今の自分がいる気がするんです。田舎は物が少なかった。たとえばスーパーに手袋を買いに行ったとき、種類はないけれど色だけは選べます。僕は瞬間的に「赤がかっこいい」と思ったんですよ。でも赤って女っぽい色じゃないですか。

猪子:今はランドセルもカラフルだけど、昔は赤が女の子向けで黒が男の子向けだったからなぁ。

橋本:そうなんです。でも赤がよかったから、なんとかしてかっこいい理由をつけたくて考え、いいことを思いついたんです。「戦隊もののヒーローは赤だ!」って。それ以降、赤い手袋をしていて「女色だ~」とからかわれても「これはヒーローの色なんだよ」と優越感を持てるようになりました(笑)。それが、僕のファッションの原点です。

インタビュー=谷本有香 構成=華井由利奈 写真=藤井さおり

 

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