ここで私は、焦点を組織の文化に移した次の質問をした。
インクルーシブ(包摂的)な環境を確保するため、管理職や従業員は性別にかかわらず何ができますか?
その後、ポジティブな組織文化を築くために積極的に取れる措置について、熱心で示唆に富んだ議論が行われ、次のような意見が出た。
・適切な人々を会議に参加させる。多様な人々は多様なアイデアにつながる。
・全員の意見を聞く。会議中、議題について各人に意見を求める。
・評価すべき部分はきちんと評価をする。
・他人に望む行いを自ら実践し、ロールモデルとなる。
・職場での非礼な行いは「絶対に許容しない」方針を採る。
・苛烈すぎる競争や、無礼を許す文化につながる行為は速やかに軽減策を取る。
結論はこうだ。組織文化には、内部の全ての人々が良くも悪くも影響を与える。どう振る舞うかの選択は、自分の個人的な人格を示すものだ。周囲がどんなにネガティブで混迷を極めていようと、落ち着いて、他人への理解と尊敬を示せる手本となろう。