結果、内向的な社員は陰に追いやられる。自分が輝ける機会や環境が無いため、長所を生かせないのだ。内向的なチームメンバーがいても、議論に貢献しない人物だと思ってはいけない。それは間違いだ。
まず、内向的な人々の多くが持つ性質を理解し、その強みを知ろう。
内向的な人々はよく、参加意欲が低いと言われる。例えば会議中にあまり発言せず、特に大人数を前にすると自分の世界に入り込んでしまうように見える。
これは話に感心がないわけではなく、情報を聞き、処理してから自分の考えをまとめる傾向があるからだ。これはまさに、上司が部下に求めることだ。
内向的な社員には、自然に身についた強みがたくさんある。行動する前に状況を評価し、他人のアイデアに耳を傾け、自立した行動をとることができる。上司は内向的な社員が持つニーズを理解することで、その強みを調和させ、「最高の自分」でいられるようにできる。結果として、よりバランスのとれたチーム作りができる。
以下に、内向的な社員のやる気を引き出す方法を幾つか紹介する。
・考えをまとめるための空間を作る
オープンオフィスとは離れた場所にある、静かで外から遮断された空間が望ましい。充電できる安全な空間があることで、内向的な社員はオープンスペースでもより協力的になり、素晴らしいアイデアと共にこのプライベートスペースから出てきてくれるだろう。
外向的な社員もまた、こうした空間から恩恵を受けられるかもしれない。アイデアは、公の場で吟味される前に、個別にじっくり練られる必要があるからだ。
最良のアイデアが人と相談することで出る場合もあるが、ひらめきの瞬間はしばしば、一人で考えにふけったり、時間をかけて点と点をつなぎ合わせようとしたりしている時にやってくる。ひらめきは会話や活動の中では起こりにくい。