キャリア・教育

2017.05.29 07:30

米大学新卒者に人気の職業トップ20

racorn / shutterstock.com

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米国は今月が卒業シーズンで、卒業生たちは次のステップに進む準備を進めている。こうした新卒者は、どのような職業に就くことが多いのだろう?

米キャリア情報サイトのグラスドアは数万件もの履歴書を分析し、米国の大学生が卒業後5年以内で就く職業のランキングを作成。さらに、それぞれの職業を選んだ学生の専攻分野や、給与中央値も調査した。給与情報は、同サイトのユーザーが過去2年間に報告した匿名の給与データに基づいている。

調査の結果、最も人気のある仕事は販売員だった。基本給の中央値は3万8千ドル(約430万円)。グラスドアのウェブサイトで未経験者向けの販売員職を検索すると、不動産会社、家具店、医療会社、マーケティング企業など1万2000件近くの募集がある。販売員になることが多い専攻分野は英語、ビジネス、政治学だ。

続く第2位は研究助手だった。グラスドアによると、給与中央値は2万8855ドル(約320万円)だ。この職種に多い専攻分野は電気工学、コンピューターサイエンス・エンジニアリング、機械工学だった。グラスドアに最近掲載された未経験者向け求人としては、大学や広告調査会社、シンクタンクなどでの職がある。

事務補助員は5位にランクインした。ビジネス、心理学、コミュニケーション学専攻の卒業生が多く、給与中央値は4万ドル(約450万円)。グラスドアでは現在、オフィス機器販売会社や、電気部品販売会社、米国防総省、大手レコード会社などが候補者を募集中だ。

営業マネジャーは6位にランクインした。給与中央値はトップ5の職業よりも高い5万ドル(約560万円)。営業職の一種で、既存顧客の対応を行うことが多いが、時には新規顧客の開拓も行う。現在グラスドアでは、人材派遣会社や技術系の企業などが同職を募集中だ。

以下は、大学新卒者に人気の職業トップ20の全リスト。

1位 販売員
主な専攻分野:ビジネス、英語、政治学
基本給中央値:3万8000ドル

2位 研究助手
主な専攻分野:電気工学、コンピューターサイエンス・エンジニアリング、機械工学
基本給中央値:2万8855ドル

3位 教育助手(TA)
主な専攻分野:コンピューターサイエンス・エンジニアリング、電気工学、機械工学
基本給中央値:2万ドル

4位 インターン
主な専攻分野:心理学、金融学、経済学
基本給中央値:3万ドル

5位 事務補助
主な専攻分野:ビジネス、心理学、コミュニケーション学
基本給中央値:4万ドル

6位 営業マネジャー
主な専攻分野:ビジネス、マーケティング、コミュニケーション学
基本給中央値:5万ドル

7位 ソーシャルメディアマネジャー
主な専攻分野:コミュニケーション学、英語、広報
基本給中央値:4万4000ドル

8位 ソフトウエアエンジニア(SE)
主な専攻分野:コンピューターサイエンス・エンジニアリング、電気工学、情報技術
基本給中央値:9万ドル

9位 ケースマネジャー
主な専攻分野:心理学、看護、刑事司法
基本給中央値:3万7000ドル

10位 データアナリスト
主な専攻分野:数学、情報技術、経済学
基本給中央値:6万ドル

11位 エンジニア
主な専攻分野:機械工学、電気工学、土木工学
基本給中央値:7万500ドル

12位 マーケティングコーディネーター
主な専攻分野:マーケティング、コミュニケーション学、広報
基本給中央値:4万3000ドル

13位 ウェブ開発者
主な専攻分野:コンピューターサイエンス・エンジニアリング、情報技術、哲学
基本給中央値:6万960ドル

14位 金融アナリスト
主な専攻分野:金融学、経済学、会計学
基本給中央値:6万4453ドル

15位 運用管理者(OM)
主な専攻分野:ビジネス、スポーツマネジメント、ホスピタリティーマネジメント
基本給中央値:5万9000ドル

16位 検査技師
主な専攻分野:生物学、化学、生化学
基本給中央値:3万9000ドル

17位 調剤技師
主な専攻分野:生物学、人類学、保険科学
基本給中央値:3万2000ドル

18位 臨時教師
主な専攻分野:教育、リベラルアーツ、音楽
基本給中央値:2万5000ドル

19位 顧客サービス担当者
主な専攻分野:刑事司法、社会学、歴史学
基本給中央値:3万5000ドル

20位 講師
主な専攻分野:英語、スペイン語、物理学
基本給中央値:3万6000ドル

編集=遠藤宗生

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