制作にあたるのは「フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ」等で知られる大物プロデューサーのマイケル・デ・ルカら。脚本はハリウッドで最も優れた未制作の脚本を決める「ブラックリスト」ランキングで2016年に1位を獲得している。このランキングからは過去にマーク・ザッカーバーグの伝記映画「ソーシャルネットワーク」も生まれている。
脚本は1980年代初頭にマドンナが故郷デトロイトからニューヨークに出てきたシーンが描かれ、デビューアルバムの制作にとりかかる場面も取り上げられている。
タイトルの「ブロンド・アンビション」は1990年のマドンナの世界ツアーの名前がルーツになっている。当時のツアーの模様はドキュメンタリー映画「イン・ベッド・ウィズ・マドンナ(原題:Truth or Dare)」にも収められ、それ以来マドンナは、ポップミュージック史上最も成功した女性アーティストとしてキャリアを重ねてきた。
マドンナは昨年のフォーブスの「世界で最も稼ぐセレブリティリスト」で12位にランクインし、年収は7550万ドルと推定された。そのほとんどは13枚目のアルバム「レベル・ハート」の世界ツアーからのものだった。
今回の映画のリリース日や主演女優は明らかになっていない。
伝記映画は決して成功が約束されたジャンルではなく、当たり外れもある。しかし、この分野では伝説的ヒップホップ・グループ、N.W.A.の歴史を描いた作品「ストレイト・アウタ・コンプトン」が2015年にヒットし、1億6000万ドル以上の興行収入を得た。
また、2005年公開のカントリー・ミュージシャンのジョニー・キャッシュの生涯を描いた映画「ウォーク・ザ・ライン/君につづく道」(Walk the Line)」も高く評価されている。
追記:マドンナ自身はこの報道の直後にインスタグラムの投稿で「私のストーリーが語れるのは私だけ。私以外にそれをしようとする人は、ペテン師であり愚か者だ」と、映画制作を批判している。