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I explore medical controversies thru behavioral econ and bioethics.

Timolina / shutterstock.com

ダイエットのために、ステーキではなく健康的なサラダを選んでいる人もいるかもしれない。だが、それは自分にダブルパンチを与える行動かもしれない。

まず、サラダは恐らくあなたが考えている以上に高カロリーだ。例えば、カジュアルレストランの米アップルビーズ(Applebee’s)が提供する「グリルド・チキン・シーザーサラダ」は、800キロカロリー以上ある。低カロリーの食事のためにこのメニューを選ぶとすれば、それは間違いだ。

さらに、カロリーを低く見積もることも良くないが、それ以上に大きな問題がある。それは、そのサラダを食べることによって、あなたの体が脳を「だます」ことだ。実際にはそのシーザーサラダが高カロリーであるにも関わらず、「サラダはヘルシー」と信じ込んでいる脳は、あなたの胃にも、「まだ満腹ではない」と思い込ませてしまうのだ。健康的だと思っているものを食べるとき、私たちはなかなか満腹感を得ることができない。

まだ信じられないと言う人のために、別の例を挙げてみよう。米国のある研究チームが、大学生を対象にクッキーと満腹感に関する調査を実施した。学生の半数には、そのクッキーを「タンパク質と繊維質、ビタミンが豊富で健康的」だと伝え、残る半数には「砂糖と脂肪分、糖質がたっぷりで不健康」だと伝えた。

そして、クッキーを食べてから45分後、学生たちにどのくらい空腹感があるか尋ねた。その結果、「健康的」だと思ってクッキーを食べた人たちの方が、より空腹を感じていたことが分かった。

別の調査では、学生たちに好きなだけポップコーンを食べてもらった。その際、学生を3つのグループに分け、それぞれに対してそのポップコーンは「健康的」「栄養価が高い」「不健康」だと異なる説明をした。すると、「健康的」だと思っている学生たちが最も多くのポップコーンを食べ、その量は「不健康」なポップコーンを食べた学生たちの2倍に上った。

筆者自身はこれまで、満腹かどうかは胃が教えてくれると思っていた。食べるべきタイミングは、体が教えてくれるものだと思っていたのだ。だが、健康的な食事を取った後の空腹感は、体が「栄養が足りていない」と教えてくれている生理機能の働きではなく、主に潜在意識の働きだったのだ。健康的な食品では十分な満腹感が得られないという思い込みが、空腹感をもたらしていたということだ。「食べる」ことに関して最も重要な臓器は、脳だったのだ。

編集 = 木内涼子

 

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