社内の幹部らは全員「アボヴィッツにへつらう人間ばかり」だとキャンベルは述べている。唯一の女性幹部のRachna Bhasinも、アボヴィッツが常識外れなことを言っても、絶対に異議を唱えなかったという。
キャンベルは数か月にわたり不満を訴え、パワーポイントで資料を作り「全社員の14%しか女性がおらず、エンジニア部門では3%しかいない。これは異常だ」と訴えたが、その意見は聞き入れられなかった。
社内は性差別的な空気に満ちており、2016年9月の会議で同社のCFOは「俺は今、二人の綺麗な女性たちの間に座っているが、彼女たちはその可愛い顔にでっかい不細工なガジェットなんかつけたくないだろう」と発言したという。
訴状には「CEOのアボヴィッツは会社の方針を決定する能力が無い。物事を全て保留にし、無駄な会議や人材の配置転換を繰り返しており、それが原因でマジック・リープは製品を送り出せずにいる」と書かれている。
結果的にキャンベルは解雇を告げられことになった。会社側は、彼女が訴えた不満を撤回することを条件に、3か月分の給与を退職金として支払うと述べたが、彼女は応じなかった。
訴状は、マジック・リープの性差別的環境が会社の機能不全を招き、マイクロソフトのHoloLens等の製品に先を越される事態を招いたとしている。
「マイクロソフトはマジック・リープよりもはるかに多くの女性社員を雇用しており、類似製品を迅速に開発し、男女を問わず受け入れられるコンテンツを提供している」とキャンベルは主張している。