ビジネス

2016.12.27

2016年に「勝った」ブランド、「負けた」ブランド

Chonlachai / Shutterstock.com

2016年が終わりを迎えるにあたって、筆者は世界各地の350人超の仕事仲間に、今年の勝ちブランドと負けブランドを選ぶのを手伝ってもらった。選定にあたっては、アマゾンやアップル、グーグルやナイキといったおなじみのブランド以外に注目するよう促した。

良くも悪くも最も話題になったブランドについては、総意が得られた。まずは勝者から。

フィットビット

シリコンバレーは何年も前からウェアラブルデバイスが主流になるだろうと予想していたが、それをようやく実現できたのがフィットビットだった。デザインもおしゃれで、ヴェラ・ウォンやトーリー・バーチのような著名デザイナーとのコラボも魅力的だ。

加えてソーシャル機能もついている。アップルウォッチの顧客離れが進むなか、72%の顧客定着率を誇るのも当然だ。フィットビットは今や、ウェアラブルデバイス事業を去り、健康増進ビジネスの領域に進出しつつある。これでこの先何年も、勝者であり続けられる可能性がある。

スナップチャット

当初は機能が1つしかなかったスナップチャットだが、今では決済サービスのスナップキャッシュや、サングラス型の撮影ガジェットであるスペクタクルズといった製品も登場している。

2016年は27%の成長を遂げ、米国内のユーザー数は5,860万人とツイッターやピンタレストを超えた。2017年には最も注目を集めるIPO(新規株式公開)の1つになるかもしれない。

インスタグラム

写真の共有が簡単にできることから、世界で5億人以上が愛用しているソーシャルプラットフォーム。ユーザーである若者たち(90%は35歳未満)が毎日8,000万枚の写真を投稿し、35億回の「いいね!」をしている。

ユーザーを魅了し続けるために「ストーリーズ」(大人向けスナップチャットのようなもの)などの新たな機能も発表。2016年の年間収益は32億ドル(約3,760億円)、2017年は64億ドル(約7,518億円)に達すると推定する声もある。
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編集=森 美歩

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