インスタグラムが月間6億ユーザー突破 1700億円の広告売上

インスタグラムCEO、ケビン・シストロムズ (Photo by Justin Sullivan/Getty Images)

インスタグラムの月間アクティブユーザー(MAU)が6億人に到達した。12月15日、同社が発表した。

インスタグラムはここ2年間で3億人から6億人にMAUを倍増させた。5億人到達は今年6月で、その後の半年でさらに1億人を獲得した。4億人から5億人までは9ヶ月を要しており、成長スピードは加速している。

2010年にローンチされたインスタグラムは2012年に約10億ドルでフェイスブックに買収された。今年は世界規模で広告に力を入れ、リアルタイムでコンテンツがシェアされる機能に注力した。

約1年前に始まった広告ビジネスへの注力で、9月までに50万社の広告クライアントを獲得した。調査会社eMarketerは今年のモバイル広告売上が約15億ドル(約1,770億円)に達すると見込み、2018年は50億ドルを見込んでいる。ここ最近、インスタグラムはモバイルコマースにも注力しており、先月にはアプリ内で商品の閲覧をうながす様々な機能を追加した。

また、アプリ内でより自発的なシェアの発生をうながすアップデートも加えられた。先月、インスタグラムは初のライブ動画機能を導入し、今週に入り全米に拡大した。ライブ動画はアプリ内でライブストリームが終了すると同時に消滅する仕様で、新たなユーザーの利用を促している。

今夏にはスナップチャットの模倣的機能の“ストーリー”を導入。写真や動画にイラストやフィルター加工を加えて投稿することが可能になった。ストーリーは現在、1日1億人が閲覧している。これに対し、スナップチャットのDAUは3億人と伝えられている。

インスタグラムは先月、ダイレクトメッセージに「消えるメッセージ」機能を導入した。これによりグループや個人間で消える写真や動画の送信も可能になった。ダイレクトメッセージの利用者は昨年の8,000万人から先月には3億人に増加した。

目標はユーザー10億人達成

「インスタグラムは日常のハイライトをシェアする場から、日常の全ての瞬間を気兼ねなくシェアできるものになりました」とインスタグラムのプロダクト責任者は先月のインタビューで述べていた。

インスタグラムCEOのケビン・シストロムズは8月のフォーブスのインタビューで、彼の究極のビジョンは「世界中の全ての出来事をビジュアルで記録し、地球上の全ての出来事にズームできるようになることだ」と述べていた。このゴールの達成に向け、シストロムは少なくとも10億人のユーザーを獲得し、フェイスブックに匹敵するオーディエンスを獲得しようとしている。

編集=上田裕資

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