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編集者/ライター

サイボーグ代表取締役 遠藤謙(右)とポルシェ ジャパン代表取締役社長の七五三木敏幸(左)。Forbes JAPAN START UP OF THE YEAR 2017にて(photograph by Gyo Terauchi)

創業者であるフェリー・ポルシェの言葉「私は自分が理想とするクルマを探したが見つからなかった。だから、自分で作ることにした」を引用し、起業家精神あふれる経営者たちを称賛するポルシェ ジャパン代表取締役社長の七五三木敏幸。

日本の起業家を称えるForbes JAPAN START UP OF THE YEAR 2017で、特別賞であるPorsche “Courage” Awardを受賞したXiborg(サイボーグ)代表取締役の遠藤謙との対談で、授賞した意図を語った。


七五三木 敏幸(以下、七五三木):この度は受賞おめでとうございます。セレモニーでもお話ししましたが、競技用の義足を開発されるという社会的にも意義のある事業を興されたことはもちろん、私どもが特に共感を持ち賛同させていただいた点は、御社の理念である「すべての人に動く喜びを」という部分でした。

遠藤 謙(以下、遠藤):ありがとうございます。われわれはソニーコンピュータサイエンス研究所との共同研究により義足を作っています。パラリンピック短距離種目用義足やロボット義足の開発、途上国向けの安価な義足開発などです。

日本でも2020年の東京パラリンピックに向けて様々な企業が競技用義足を作り始めていますが、今年開催されたリオパラリンピックではわれわれの義足が国産で唯一使われました。20年はもっともっと世界で戦えるものを作りたいと思っています。

七五三木:「移動するための道具」という観点では、クルマも義足も同じことを目的とするものです。ここにも強い共感を覚えるわけですが、遠藤さんとお話をして非常に感銘をうけたのが、遠藤さんが義足を作るようになったきっかけでした。ご友人が骨肉腫を患い足を切断することになり、彼のために義足を作り、助けたいという動機がおありだったのですね。

遠藤:はい、実はまだ彼が日常的に使えるものを届けられているかというと、できていないんです。なので、まずはそれを目標にやっています。そしてエンジニアとしての自分の好奇心は義足を極めたいという方向を向いており、この目標に向かっていること自体を楽しいと感じています。

七五三木:非常に高い志をお持ちだと感じました。ご友人の方だけでなく同じ状況におられる方にも義足を届け、かつ「どのように動かすのか?」という技術的な質問には理路整然とエンジニアとしてのわかりやすい説明をなさる。人間的に崇高な精神と、エンジニアとしての高い知性、その二つの要素を素晴らしいバランスで備えていらっしゃいます。

遠藤:ありがとうございます。いま目標に向けて取り組んでいることをビジネスとして成り立たせることで、自分の好きなことが続けていけると考えています。そもそもXiborgはビジネスをしたいという発想で始めた会社ではありませんが、今後は資金調達や会社の規模を大きくすることも意識していく必要があると感じています。

七五三木:出発点が一般的なコマーシャリズムとはまったく違うところにあり、目的意識が非常にしっかりしているという点でも、この方に賞を差し上げることができて本当に良かったと思っています。ポルシェは自動車を販売する会社ではありますが、カスタマーにクルマを提供するスタンスを重視しています。

「コストは高いけれどいいスポーツカーができたから乗ってよ」ではなく「A地点からB地点まで、こんなに楽しく移動できるクルマを作ってみたんですが、いかがですか?」という、良いものを届けたい、走る喜びを感じてもらいたい、そのスタンスが重要だと考えています。

編集 = Forbes JAPAN 編集部

 

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