ゲーミフィケーション(ゲームではない状況でゲームのデザイン手法を利用すること)は健全な競争や学習、コミュニケーションやインセンティブをもたらす。適切に利用すれば目標達成方法を一変させ得るのだ。
職場におけるゲーミフィケーションの威力
ゲームは10代の若者だけのものではない。約1億5,500万人のアメリカ人が1週間に3時間以上をゲームに費やしており、ゲーマーの平均年齢は35歳だ。おそらくあなたのチームの中にも、娯楽目的でゲームをしているメンバーが数人いるだろう。
彼らがゲームに向けるその意欲をチームの目標達成に利用するのだ。ゲームは、私たちの中にある“競争して勝ちたい”という思いを刺激する。
ビジネスでもゲームの仕組みを用いれば、目標を到達するまでの過程がより楽しくなり、熱心に取り組めるようになる。個人レベルでもチームレベルでも、目標達成のために新たなスキルを学んだり、異なるスキルを組み合わせて使ったりする上で役立つ。
目標達成のために取り入れられるゲームの方式や理論は数多くあるが、手始めにいいものを以下に挙げる。
ポイント制:チームのメンバーが目標を達成(課題をクリア)したら、一定のポイントを獲得することができる。
レベル制:累積ポイントに応じてレベルアップできる。
バッジ制:達成した内容に特有のバッジを獲得できる。
ステータス制:特定の成果を達成したら評価を獲得できる(フィットネスアプリで人気の手法。例えば一定の歩数を歩くと評価を獲得できる)
順位表:累積ポイントや達成レベルを基にした順位を公表する。
目標はチームに内因性の動機をもたらすこと。上記の制度と、さらに高度なゲーミフィケーション要素を組み合わせることで、長期的な目標達成に役立ち、また基本的なレベルを超えた広範なインセンティブシステムを実現することができる。