ビジネス

2016.07.15 08:30

「日本の大企業からイノベーションは興らない」ことはない、ソニー元社長



今回の議論で、経営者委員が語った言葉から浮かび上がったのは、新しい価値を創造するという企業としての強い使命感と、経営者としての積極的なコミットメント。社員が試行錯誤できる環境を整備するだけでなく、組織内外の壁を越えた協働をも推進している経営者たち。彼らの変革手腕と、実行しているからこその言葉を耳にし、『大企業からもイノベーションは興る』という受け身的な立場ではなく、もっと積極的に『大企業こそイノベーションで引っ張る』という決意を改めて感じることができた」

同委員会では今回、「イノベーションを興すための経営陣の5つの行動方針」などをまとめたレポートを作成した。表紙に掲げる質問と答えに、同委員会の“思い”が凝縮されている。

「企業にイノベーションを興すのは誰の仕事か?」

「それは経営者の仕事である」

安藤国威◎一般社団法人Japan Innovation Network常務理事。元ソニー代表取締役社長。1942年生。東京大学経済学部卒業後、ソニー入社。79年現ソニー生命保険を設立し代表取締役。米国ソニー駐在後ITカンパニープレジデントを経て2000年ソニー代表取締役社長就任。以降ソニー金融グループ会長を歴任。

柳瀬徹=文

この記事は 「Forbes JAPAN No.24 2016年7月号(2016/05/25発売)」に掲載されています。 定期購読はこちら >>

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