4. 何かに不安を感じているとすべてが不安になることがある
人生の1つのエリアに不安があると、それがその他のエリアにも広がっていく可能性が高い。病院での検査の結果が心配だと、仕事上の決断を下すのにもより慎重になるかもしれない。
抱えている不安とその他の状況がまったく無関係でも、不安はその人の人生のあらゆる面に対する見方に影響を及ぼすことが研究で示されている。また不安があると脳の処理能力がかなり“食われる”ため、明瞭な思考能力が損なわれる可能性がある。
感情と論理のバランスが大事
最善の選択ができるのは、感情と論理のバランスがとれている時だ。感情が強くなるほど理屈は薄まり、不合理な決断を下してしまうリスクにさらされる可能性がある。
自分の感情が思考をどう歪めかねないか、行動にどう影響しかねないかを認識することが重要だ。留意すべきは、今ある感情だけではない。後でどう感じるかを予測することも、あなたが行う選択に影響を及ぼす。
強い感情を抱いている時は、大きな決断を下すのを避けよう。落ち着いている時の方が、より理にかなった冒険ができる。
自分の感情を認識するだけで、意思決定能力を向上させる一歩が踏み出せる可能性がある。自分が今どう感じているのか、その感情がリスクに対する見方にどう影響するのかを理解することで、自分をより健全な判断が下せる状態に置くことができるのだ。